トリップ少女の大脱走 (ページ49)

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47話ページ49

私がコニーのことを考えているとエマの声で現実に引き戻された

「偽物の笑顔なんていらない！例え苦しんだとしても私は自由に生きる！何が幸せかは自分で決める！」

「エマ」

「ノーマン…」

2人は顔を見合わせた

「逃げるなんて不可能。お外も危ないわ。
絶望が一杯よ」

「ねっ？お家の中でみんなで一緒に幸せに暮らそう？決められた時間最後まで。あなたたち6人にも幸せでいて欲しいの」

「6人...4人じゃないの？」

ノーマンが気付いた。今のママの言葉で
私達は皆、バレてたんだ

6人。最期まで、、てことは今、2人がするべきことは下見の強行？！

「分かったよ...ママでもういい子はやめる」

「「行ってノーマン！！」」

エマがママの方へ走って来た

前...なら私は後ろに

「.....！」

ボキッと生々しい音。

ドガッと木に強くぶつかる音。

私はママに投げ飛ばされ近くの木に殴打した

背中から思いっきり、だから息が出来ない

頭からは血が

痛い。苦しい。

「ぁぁぁぁぁぁぁぁああああ」

エマの叫び声

「...っはぁ.....っはぁ、ぁ」

私の呼吸

「だから諦めてと言ったのに」

ママは何事も無かったかのように包帯を取り出し
エマの折れた足に巻き

「よーしよし。大丈夫よ、痛くない。痛くない」

私に近づき横にして背中をさすったあと
頭に包帯を巻いてくれた

「な、ん、、、で」

ママは私の頭を撫でながらエマの隣へと運んだ

「私はあくまで制御する。あなたたちはそれほどまでに特別なのよ」

「特別なお方しか食べられない特別なご飯。私が育てた最上の子供たちなの」

「だからこそ守らねばならない、何としてでも」

「大人しくお祝いしてね、エマ、A
本部から通達があった
おめでとうノーマン

あなたの出荷が決まったわ」

ノーマンが、、、私の意識はそこで途切れた