トリップ少女の大脱走 (ページ35)

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33話ページ35

「ドン！すごいじゃん」

「A！！じゃぁ中入ろう」

私達はカギを使って秘密の部屋へ入っていった

「ここが秘密の部屋？」

「何もないね...待ってこの下」

「...俺が開ける」

秘密の部屋の下に秘密の部屋。厳重だな

「監視カメラ...きっとここにはないよ
まさか子供が入るなんて誰も思わないから...」

私の言葉を聞いたギルダとドンは少し緊張がほぐれたみたいで私達は下に降りていった

「「...」」

でも、その緊張はすぐに倍になってかえってきた

「...なんでリトルバーニーがいるの？」

そこには里子に出された兄弟達の人形が

「やっぱりホントだったんだよ、エマたちが言ってたこと…ママは嘘を吐いてた。誰も里子になんか出されてない」

「どうして？」

「だってもし里子に行ったならここにあるはずない。コニーにちゃんと届けてあげてるはず」

「...ギルダの言う通り全部出ていくときに奪われたんだよ、ママに…それでみんな悪い人に連れていかれて…」

ギルダも私も受け入れたくないけど、こんなに
沢山の事実が置いてある。証拠があるんだ

「やめろよ二人とも…あっ！」

ドンが見つけたのは電話？みたいな大きな機械

「ママ…誰と連絡取ってるんだろう？レイが言ってた本部なのかな？もしかしたら悪い人かな？」

私は不意に思っていたことを口に出してしまった

「レイが“ママは俺が抑えてるけどシスターにバレたら即アウト”アウトって何だよ
本当はママはもっとヤバくてコニーたちはもう…」

ドンが震えた声で口を開く

「やめて。コニーがどうなったかは分からないってノーマンが…」

「いや、あいつらは俺たちに隠してるだけで」

「言えない事情があるんだよきっと…」

「俺はそんな風に信じられない。だって、あいつらが俺たちを信じてないからな」

「私も...まだ納得できてないんだ。3人の会話や
表情...何か隠してると思う。」

「A...ドン...」

「待っててフィル。すぐに行くわ」

「「「！！！」」」

ママが来た

ここでバレたら絶対にヤバいことは確か

「慎重にはやくでよう((ﾋｿﾋｿ」

私達はバレずに出れた後はカギを返すだけ

「エウゲンこれママが落としたみたいなの。
返しに行こう！」

「いいよ」

「2人は先に行っててね」

「「...あぁ/うん」」

「ママこれ落ちてた」

「Aとエウゲン...ありがとう」

ママにバレないように。いつも通りに

「どういたしましてママ」