トリップ少女の大脱走 (ページ27)

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25話ページ27

「お願い……信じて……助けて……」

ねぇエマ。

「一緒に逃げて！！」

「「うん...」」

「Aも助けて！」

嘘ついてるようにしか見えないよ。
ママが悪い人なのは分かった。じゃぁ、あの日の
お手伝いの時の3人の会話...どう説明するの？

「...分からない事が多すぎるよ」

「A。落ち着いて」

ノーマン無理だよ。分からない

「話してくれてありがとう。だけど
分からない事が多すぎるよ。分からない。私には分からない。ゴメンね。直ぐには答えが出ないや」

私の答えに皆の雰囲気が暗くなったというか
重くなった。

「ゴメンね。でもその優しさは」

私はエマとノーマンに近づいて

「その優しさは残酷すぎるよ」

そう言って部屋を出た
盗聴器...内通者...門から帰ってきた2人の顔...
きっと、もっと残酷な話。

「A！」

「なぁに？ドン」

「なに泣いてんだよ。」

そう言って私の頭をグシャグシャした

「だって...」

ドンは信じてるんだ。コニーが生きていることを
私も信じていたい。だけど、、、

「まぁいい。今日、エマとギルダは話すって言ってたし、Aボッチで俺もボッチだから
ボッチ同士話そうぜ」

「うん...」

ドンは私のことを心配してくれて
沢山面白い話をしてくれた

「ありがとうドン。」

「俺は、Aに笑ってて欲しいからな」

そう言ってドンは私の頭を撫でてくれた

あぁ暖かい