最 後 の 秘 密【地縛少年花子くん】【男主】

「出逢い」 ページ7

「(七不思議の八番目……
どんな怪異なんだろう)」


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イケメンだと良いけどなぁ、そんな訳ないだろうけど。と授業中に考える。あの後、予鈴が鳴って慌てて教室に戻ったけど、花子くんはどこかへ行ってしまった。



「(それにしても、神無月姉弟だっけ？
女の子の方は美人だし、男の子の方はカッコよかった……)」





……少し羨ましいなと思ったり。はぁ、と少し長い溜め息をつく。




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「八尋……なぁに一人で顰めっ面してるんだぁ？」

「……はっ、……す、すみません！！」



クラスメイトに笑われる。すぐ顔に出るの止めないと……。また眉を顰める。
……はやく葵を戻さないと！！







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「よし、授業終わった！！
早く花子くんの所行かないと！！！」


勢いよく立ち上がる。何人かの視線が痛いけど、そんなの気にすることないわ！早くこの事件を解決して平和な日常を送るのよ！！





「キャ……ッ」

「おっ、と」




廊下を駆け抜けていたら誰かにぶつかる。思いっきり顔面に当たったから鼻が痛い……。謝ろうと顔を上げる。





「ごめんなさ、……」


「大丈夫ですか！？お怪我は！！？！
あぁ、また姉ちゃんに怒られる……」




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ぶつかった人は中等部の人らしく心配そうに私を見つめる。その人は先程の考えていた神無月姉弟の弟くん。ていうか実物で見るとイケメン……。しかも優しい。




「大丈夫……デス……」

「良かったぁ、女性に怪我をさせてきしまったら大変ですもん！！」




ではまた、と言って彼は急いで去っていった。
まさか……これって運命…………？




「はぅ……紳士な方……」






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「あの人が……、八尋寧々──」


「また会えるよね……」

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