最 後 の 秘 密【地縛少年花子くん】【男主】

「縁結び」 ページ6

「七不思議の八番目「欠番」ねぇ……
生憎、七不思議の怪異である俺達も顔を合わせたこたァ無いんだよ」


「土籠もミサキ階段も知らないのかい？」





「だが、その八番目とやらに……
関連する生徒はいる」




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スっと本棚から出された二冊の本。他の本とは違ってデザインが変わっている。二つは十字架の紋章が入っていた。




「──神無月姉弟。怪異の中じゃ有名人だ」

「神無月姉弟？」


「嗚呼……とある教会の跡取りらしくてな
姉の方はシスター、弟は神父。」






写真は美男美女の姉弟。確かに内容には教会のシスターや神父とも書いてある。しかし彼等には怪異との関係など書いていない。






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「この姉弟に、あのエキノコックスの下僕が消されてるらしいんだよ
……だから危険人物として扱っている」

「ひぇ、末恐ろしいね」

「でもよ、蜘蛛野郎……
「欠番」の事なんて書いてないぞ？」





土籠は掛けていた眼鏡を光らせた。本をまた戻すと花子に何かを手渡して奥の書斎へ消えていった。



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「……縁結び」

「え？」

「縁結びだよ。オレとヤシロがした時のような。本当は大人数でするもんじゃないんだけどね……




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恐らく彼は相当強いよ」



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──オレが死んじゃうくらいにね

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