最 後 の 秘 密【地縛少年花子くん】【男主】

「いつつめ」 ページ5

「葵おはよー！！…………って、あれ……」






朝一番に教室へ到着する。いつもなら葵が居るんだけど……葵の机には誰も居なかった。しかも机の上には花瓶に入った花が。この花は葵の好きな……。








「あぁ、八尋……
……赤根の花に水を入れてやってくれ」


「え、まッ……！！……先生コレは……」









「赤根が屋上から
落ちたらしいんだよ……」





そんな……まさか七不思議……？屋上って昨日聞いた八番目の「欠番」じゃない！？
花子くんに絶対に報告しなきゃ！！








「花子くんっ！！！！」


「おい！、花子ぉ！！！」




女子トイレへ駆け込むと源くんと声を被る。様子からして何かあったのかな。
やっぱり……。







「二人共どうしたのさ」



「横尾が屋上から飛び降りたらしいんだよ！！ぜってーに、アイツはそんな事する奴じゃねぇ！」





源くんの友達も屋上に行って……。ここまで同じような事件が続いたら疑わないわけない。
こんな下劣な方法だなんて許さないわ！






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「と言う理由で土籠おねがい♡」


「蜘蛛野郎お願いシャス！！」





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「いや、どう言う理由だよ」






そう言えば昨日図書館行くとか言ってた気がする……。でも何で？ここは学園の生徒の情報本があるだけでしょう？
怪異の本は無いんじゃない？









「…………七不思議、八番目ィ？」





「……そ。察しが宜しくて。彼は僕より学園に居る歴が長いと聞いたし、何より専門家に聞かないと分からないだろう？
あと僕は会ったことないからね。」






花子くん、よく考えてるわ……。うぅ……なんか負けた気分！ダイナマイトボディになって見返してやるんだからぁ！！！









「それに……話したいこともあるし……
ダメ……、かな……土籠…………？」







「……ダメって言う訳じゃあないけど……
七番様
────アンタ、それでいいのか？」









土籠先生は苦笑して、花子くんを見つめる。その瞳は少し涙目……。私はキュッと口を閉じる。不穏な空気ね…………。

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