「死んじゃえば必要無くなる」 ページ13
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「嫌だよ！ぼく、怖いの苦手……」
「うるせぇな、見に行ってくるだけでいいんだよ」
「だったら君たちが行けばいいじゃないか！」
「オレたちが命令してんだ、もっと酷いことされたく無かったら行くんだな」
「っ……分かったよ、行くよ……」
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旧校舎三階の開かずの間で何やら男子生徒らが揉めていた。小柄で眼鏡を掛けた男子生徒は大柄な男子生徒たちに折れて開かずの間へと手をつけた。
「……ひぇ！、ななな何で場所が違うの……」
開けた先は廊下ではなく、まるで中国の鐘楼のような建物がそびえ立っていた。……その下も中華街らしきものがあり賑わっていたのだ、
「や、やっぱり戻ろう……！」
しかし後ろにあった開かずの間は消えていた。戻ろうにも戻れない。どうしたものかとウロチョロしていると目の前に烏がカァと鳴いた。
何か着いてこいと言うように烏は鐘楼に向かって飛んでいった。何故だろうか……。戻りたいのに、着いて行かなくちゃならないと思うのは。
鐘楼に入ると、また烏が鳴き屋上まで飛んだ。慌てて追いかけると屋上にはアレンジされたチャイナ服を着た少年が立っていた。
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『……ようこそ、オレの城へ』
「城って……それに君は一体……」
少年は男子生徒を見て柔らかに微笑んだ。その笑顔に少し安心しながらも彼に問いた。
『七不思議の"八番目"って知ってる？』
「もちろん……そのために開かずの間に来たんだ」
少年は男子生徒の答えを聞くと『じゃあ君に聞かなきゃな』と笑った。
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『君は同じクラスの不良くんたちに虐められていて周りの人は助けてくれなかったんだよね』
「うん……あの人たち、気に入らないことがあると、すぐ殴るから……」
……自分でもビックリするくらい初対面の少年の質問に素直に答えていた。でも不思議と嫌な感じはしない。
『助けてくれなかった人たちの中に君の親友が居た』
「そうだよ、でも……ぼくを庇えば彼も虐められるのが分かってから巻き込みたく無かった……」
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『でも、それってさァ…………
君の親友は自分が一番大切だから傷つきたくなかったって事だよね？』
ニコニコしてた顔から一転、少年は真顔でぼくの顔を覗いた。その顔に息を詰まらせた。
「そ、れは……」
『いいんだよ、オレは君の味方さ
それに……もうウンザリじゃない？彼らに従うの。』
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『──死んじゃえば従う必要も無くなる』
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のんのん - おっもしろいです！これからも応援してます！ (2020年7月28日 19時) (
レス) id: 7c57b8ea8a (このIDを非表示/違反報告)
クリパーランプ - 続きがすごく気になります(*≧∀≦*)コレからも更新等々頑張ってください！応援してます！ (2019年1月5日 0時) (レス) id: 12fca75d2a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫と影猫とお菓子。(プロフ) - 続き、ますか…？(期待の目) (2018年8月4日 22時) (レス) id: bf9c53bfd9 (このIDを非表示/違反報告)
翡?翠(プロフ) - はらさん» ご注意ありがとうございます。外し忘れてました…。すぐに外します。 (2018年5月2日 22時) (レス) id: 99ba1bed6a (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月2日 22時) (レス) id: 24eceefe57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑 x他1人 | 作成日時：2018年5月2日 22時
