桜色Memories 【黒子のバスケ】 (ページ27)

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緑「監督

第2クォーター全部…俺にボールください」

第1クォーターが終わりベンチに戻ってきて早々

真ちゃんが言った。

大坪先輩や宮地先輩、木村先輩は表情から怒りが現れている。

聞いていた私もかなり険しい顔をしていたようで

「顔怖すぎ」と高尾に笑われてしまった。

緑「どんな手で来ようと俺が全て叩き潰す」

勝ちたいからという思いは分かる

でも、その事と第2クォーター全部

真ちゃんにボールを渡すことはイコールじゃないだろう。

中「よし、今日のわがまま3回分で手を打とう」

険悪なムードに包まれた中

監督が放った一言。

驚きもある中で怒りを抑えつつも皆渋々承諾した。

中「桜華、情報はどうだ？」

もうすぐ第2クォーターが始まるという所で

監督が聞いてきた。

貴『まだ不十分ではありますが

分かったことは数点あります。

まずクラッチシューターの日向さん

彼は入りだしたら止まらないとても厄介な選手です。

できるなら全て止めて欲しいと言いたいところですが

無理に止める必要はないかと思います。

他のメンバーに関しては今まで通りで問題ありません』

高「今まで通りって、俺はさっきみたいに

黒子のパスを封じとけばいいんでしょ？」

貴『まぁ、そうなんだけど１つだけ言うなら

もし真ちゃんに黒子が付いて

火神がヘルプに回ったんなら100%バックチップだから気をつけて』

海常戦で見たあのバックチップは危険だ。

あの影の薄さで後ろに来られるなんて

いくらなんでもどうしようもできない。

でも高尾がいるなら話は別だ。

でも…なにか違和感がある

この違和感は…なに…？