桜色Memories 【黒子のバスケ】 (ページ26)

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第一クォーター残り3分

7点差

リードしているのは秀徳(うち)だ。

そんな中、火神がアウトサイドシュートを放った。

前までの試合では見たことがない

フォームもボールも乱れてる

これは外れるに決まってる。

火「そんまま入ればそれでいい

外れたら…自分でぶち込む！！！」

貴『！！』

外れたら自分でって…そんなこと考える？

全国でも屈指と言われる大坪先輩。

その大坪先輩を超えるほどのジャンプ力。

これでまだ未完成なんて…

完成したらとんでもないと思いながらノートに書き足す。

でも厄介なのは火神だけじゃない

日向さんのスリーポイントは

入りだしたら止まらない

そんな感じだ。

フォームも綺麗。

点差は縮まり始め、皆の顔にも焦りが見えた。

その時、自陣のゴール下にいる真ちゃんにボールが渡った。

ボールを受け取るとシュートモーションに入った真ちゃんに

誠凛の皆は目を見開いている。

それもそのはずだろう

私もこの間知ったのだから。

放課後に自主練をしていた真ちゃんが

お礼なのだよと言って見せてくれたのがこれだった。

美しく手から放たれたボールは高く高く舞い上がった

緑「そんな手前ではないと言ったのだよ

俺のシュート範囲はコート全てだ」

リングを潜るボール

それとともに第1クォーター終了のブザーが鳴った。