桜色Memories 【黒子のバスケ】 (ページ25)

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タイムアウトが終わり

それぞれがコートに入った。

黒子も変わらずコートにいるようで

交代すると思っていた私は少し驚いた。

高尾にパスをスティールされ

ボールは真ちゃんに渡った。

真ちゃんがいるのはハーフコートライン

タイムアウトが終わる前

皆にボソッと呟いたハーフコートという言葉。

私も高尾も笑って宮地先輩達は若干呆れ気味だった

でも、その真ちゃんの小さな頼みを

高尾が繋げてくれたことにありがとうと思った。

緑「ここからは本気でいく

もっと必死に守れよ」

誠凛の目が驚きの目に変わっていた。

ハーフコートから打って入る人は

ほとんどが偶然だ。

でも真ちゃんは違う

いつも遅くまで残ってノルマを決めて練習する。

誰よりも努力しているからこそ100%決める

外れるなんてありえない

緑「俺のシュート範囲はそんな手前ではないのだよ」

高く上がったボールは美しく弧を描きリングへと吸い込まれた。