我妻くんを我が妻にしたい。【鬼滅の刃】

20.花嫁ってほんと見るだけで幸せになれる ページ22

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「さてと、どれにしよーかな」

「Aなにやってんの？」






教室の机の上に雑誌を広げていた私は、善逸を見上げる






「結婚式のウエディングドレス選んでる」

「え？！はやくない？！俺らまだ高校生！」

「備えあれば憂いなし」

「備えありすぎて憂いあるって！！」

「善逸はどれがいい？」




「Aが着るなら、なんでも可愛いよ」









「え、いや。









善逸が着るに決まってんじゃん？」



「は？」



「私的にはこのクラゲみたいに長い裾が付いてるドレスかなー」

「え、まって」

「でもこっちの背中あいてるドレスの方が善逸の背筋が見えるんだよなぁ」

「めっちゃ俺が着る前提で話すじゃん？！」

「いっそのこと和風でもいいね！真っ白な着物に包まれた善逸もみたい！金髪がよく映えるし！」

「なんで俺がお嫁さんなの？！」

「え、だって妻でもなんでもいいって言ったよね？」

「まぁ言ったけどさ」

「じゃあきまりね」

「理不尽だ！」







そんなこと言いつつも、嬉しそうな顔の善逸を見ると幸せになれる。





「A」

「なあに？」

「そのAの持ってる服、、」

「あ、やべ」

「俺の、昨日着たワイシャツ、、。」






あ、詰んだ。






「いや、めっちゃいい匂いだから気にしないで。まじ尊いので」


「どこでそれを、、」


「善逸の兄貴分の獪岳さんを買収しました」

「あんのクソが！！」





金の力って偉大だよね






「ワイシャツ返して」

「ご、ごめん」





さすがにやりすぎたと思って、反省してワイシャツを返す。



返した途端、ボソッと聞こえた









「別にこんなのなくても、俺で十分でしょ。」






神様、今日が私の命日になるでしょう。


まじ善逸尊すぎるっ！




「ご馳走様でした」

「え？いやなにが？」





これからは服じゃなくて直接匂い嗅ぐとしよう。









こうして我妻くんは、私の妻になりました。

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