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16.本音ってついでちゃうよね ページ18

貴方side


今日は、我妻くんがやたらと私を見てくる。



多分本人は話しかけようとしていると思うけど、なぜか邪魔が入ってるっぽい。







私は避けるのに全力すぎて、宇髄天元さんを頼っていた。






「という訳で、宇髄天元さん」

「いやどういうわけだよ」

「我妻くんを避けてるんだよね、わたし」

「それで俺の所に入り浸ってんのか」








この開放的な準備室は結構好きだ。穴から青空が広がるのがとてつもなく良い。




「お前は、我妻のことが好きなんだろ?」

「当たり前だよ!!!」

「じゃあなんでこんな地味なことしてんだよ」

「……、思い出してほしく、ないから」






ポツリポツリと、言葉が出てくる

別にこんなこと話すつもりはなかったのに







「我妻くんは優しいから、前世にまで引きづられて私を好きになったら、他の女の子の方が幸せになれるかもしれない選択肢をなくすかもしれない




そんなの、私望んでない。





1番望んでるのは、我妻くんの幸せだよ。」







喉の奥でつっかえる何か

鼻が熱くなる

目もとが、視界が悪くなる






「派手じゃねぇかよ」





「なにが?」




「好きな男のためにそこまで考えてるやつは、派手だな!


でもな、こんなこと他の男に話す前にやるべき事あんじゃねぇの?」


「何するのよ、逆に。」







私が目を逸らしながら言うと、宇髄天元さんはこう言った






「お前が我妻の幸せ決めつけてんじゃねぇよ。


目を見ろ、逸らすな。」



「ッ」



「まぁ、自分で考えろ。」





宇髄天元さんはそのまま美術室準備室を出ていく。




あぁ、情けない。


我妻ファン失格だな





顔を洗って、それから、我妻くんのところに行こう。





どこにいるか分からないけど、まだ居る。どこかにいるから





探し出そう




伝えよう





そう思って、私は準備室を出ていった。

17.こういうのを公害という。→←15.思い出される顔は笑顔でありたい



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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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黒犬×96(プロフ) - 紅葉さん» はやいの漢字を間違えてました…、ご指摘ありがとうございます!基本的な漢字をちゃんと勉強しなきゃですね、、。読んでくださって嬉しいです。ありがとうございます(><) (2020年3月22日 23時) (レス) id: 710a9e12f6 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 威嚇の仕方が斬新で笑いました…。足が速いは「速い」ですよ。私も初めて善逸の苗字を見たとき、「わがつま」って読みましたね…(遠い目)。彼らの心の速度がちょうどよくて、キュンキュンしながら読むことができました!素晴らしい作品をありがとうございました! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
黒犬×96(プロフ) - はるさん» 本当だっ!なんとお恥ずかしい、、。ご指摘ありがとうございます!! (2019年12月26日 13時) (レス) id: bde68418a6 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - すいません! 冨岡の冨が富になっちゃってます! (2019年12月26日 12時) (レス) id: ee434d9a31 (このIDを非表示/違反報告)
黒犬×96(プロフ) - よるさん» ぜひ夢主とお友達になって下さい((。これからも頑張ります!ありがとうございますッ! (2019年12月22日 16時) (レス) id: bde68418a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒犬×96 | 作成日時:2019年12月15日 18時

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