我妻くんを我が妻にしたい。【鬼滅の刃】

11.イケメンって話しずらくね？ ページ13

「生まれた時からですか？」

「いーや、さっきお前見て思い出した」

「え、しってるんですか？」




「我妻が運んできた派手に血だらけだった女だろお前、派手に覚えてるぜ」

「いやなにそれ、、」



我妻くんが運んできた、、？

どういうことだ？




「いつの話ですか？」


「、、、さぁな。自分で考えろ」







そう言って私の患部に手をポンっと叩く

いつの間にか治療は終わっていたらしい




「私、血だらけになったことなんてないんだけど」

「、、まぁ、そうだろうな。」





今日は謎がひとつ増えたな。




「そういえば、我妻くんの話聞いてないんですけど」


「あ？俺が野郎の話なんて知ってるわけねぇだろ」


「騙したな！！この野郎！」






我妻くんのために頑張って野郎に手当されてたのにっ！！

あぁ、しんどい。






「寝ようかな」

「おーおー、早くベット行ってこい」

「あんたのせいだからな」



まったくなんなんだ、こいつも危険人物だな。

教師の癖に派手なメイクとピアスだし


風紀委員の敵だ。






「おい」


「え？」




出ていこうとした矢先、いきなり手を引かれて振り向くと



整った顔が目の前にくる


見惚れる時間もなく軽く抱きしめられた



「ど、どうしました？」



男の人に抱きしめられたのなんて赤ちゃんの時以来だから、自分の心臓が少しドキドキしてるのがわかる




「ん、おっけ」

「いや、なにが？」

「充電完了」

「警察呼びますよ」

「そりゃすまん」




ごめんなと微笑みながら笑う宇髄天元さん

こういうのがモテる男というのだろう





.*･ﾟ .ﾟ･*.*･ﾟ .ﾟ･*.*･ﾟ .ﾟ･*.


宇髄side



顔の真ん中が血だらけの女を見た




視界が真っ白になった





全部、思い出したんだ。




昔、蝶屋敷に丁度いて、そこでこの女を見た




全身血だらけで、顔の目から鼻、口にかけて大きな切り傷を持って、我妻が運んできた




助けて

このままじゃ、死んじゃう

なんでもするからっ



そう言いながら運んで来た我妻も、女に劣らずボロボロな身体だった



多分もう、その女に意識はなかった。




それからずっとな。






ま、俺が伝えることじゃねぇな。









そう思って、保健室の向かい側にいた我妻に俺は気づいてわざとこいつを抱きしめてみた




そしたら我妻の顔がくしゃりと歪んだ





恋のきゅーぴっとってやつになってやろうじゃねぇか。



俺はしばらく、我妻と睨み合った。

12.シリアスな展開来たわ→←10.やっとー目をーさましたかいっ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す