酔った彼氏の本音【鬼滅の刃】【短編集】

煉獄杏寿郎ー性癖 ページ9

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彼は声が大きすぎる





私は今、杏寿郎を店の外で待っている。







恥ずかしい話、行為に及ぶ時に私が名前を呼ぶと時たまどデカい声で返事をする





切実に、やめていただきたい。

理由は簡単、恥ずかしいからだ



どうやってやめさせるか考えた所で、なにも案が浮かばない


そんな所に、音柱様が店からでてきた






「音柱様は、派手ですよね」
「あぁ、派手派手だろ」

「布団の上でもそんな派手派手な感じですか？」
「おいおい、当たり前のこと言ってんじゃねぇよ」


「え、派手派手言いながらやるんですか？」

「ンなわけねぇだろ！これでも俺は色男だからな、そこはわきまえてるぜ。」






流石に色男は違うのか、いや杏寿郎だって色男だ。音柱様に負けてなどいない





「杏寿郎はどうやったら大きな声で返事をするのをやめられるのでしょうか」

「そりゃ無理な話だ、あいつはド派手に真っ直ぐな男だからな。」




「やっぱり我慢ですかね…」
「まぁ、でも」





音柱様は、私を物色するように全体を見ると、さり気なく私の腰に手を回して頭に手を添えられる




「今は煉獄のやつ、泥酔してるぜ？祭りの神がお手本ってやつを見せてやってもいいぜ」

「いやっ、ちょっ」




流石の色男は女性の扱いが慣れている、腰を撫でる手つきがいやらしい





「あの、浮気とかマジで勘弁して下さい。てか離してください。」





腕で押し返そうとするが、筋肉ダルマはビクともしないどころか





「あんたどんだけ力強いんだよっ、ぬ、抜け出せないっ」

「俺様から逃げようたって百年早いぜ！」





じたばたと精一杯の抵抗をしても柱にかなう訳なくて、

最終手段の男の股を蹴りあげようとすると







「おい宇髄、何をしている」
「杏寿郎…」






先程までビクともしなかった腕が、いとも簡単に解けた


杏寿郎はすごい。




「やっとおでましかよ、泥酔男め。俺様に感謝しろよ、あとちょっと遅かったらお前の女襲ってたぞ」



「だまれ、早く視界から消えろ」
「まぁAは可愛いし、体つきも…」

「黙れと言っている、早く立ち去らないと俺はお前に何をするかわからない。」





杏寿郎の呼吸が深くなる

本気だ。






「はいはい、じゃあな、煉獄。」





ヒラヒラと立ち去っていく音柱様



杏寿郎は力強く私の手を握ると、一言も喋らず早足で家へと向かった


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