酔った彼氏の本音【鬼滅の刃】【短編集】

不死川実弥ー露出 ページ15

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彼氏は常に隊服の前を開けている


すぐに切ってかかるような人だから、敵を作りやすい


しかしその一面の対照的に、胸元の立派な胸筋を常にさらけ出している


ほかの女がすぐに惚れるから、心配なんだ






みんなが静まった夜に、私は一人で酒を飲む




襖を開けて星空を見上げながら開放的な空間で飲む酒も悪くないのだ

どこからとなく吹いてきた風が私の体を吹き抜けて、人を連れてきたらしい

実弥だ。





「あ、実弥。一緒に晩酌しない？」
「一人で飲んでろ」

「つれないなぁ、ほら、実弥の分」
「…、一杯だけなら付き合ってやんよォ」





酒瓶を挟んで実弥は隣に座る




「実弥は警戒心の強い猫みたいだね」
「誰が猫だよ、ふざけてんのか」

「だって実弥は敵を作りやすいから。」
「勝手になってんだよ、俺は知らねぇよ」





ちびちびと酒を飲んでいる、実弥はお酒にすこぶる弱いから、あまり飲まないようにしているらしい





「友達がいないなら、実弥に愛想尽かしちゃおうかな、私浮気しちゃうぞ。」





勿論冗談だ、私には端から実弥しかいない。



しかし、彼はグイッと器に入っている酒を飲み干して、新たに酒をついでは飲んでを繰り返す



飲む速度がはやくなった。






「な、なんか飲むのはやくない？」
「うっせェ、だまれ。」





しばらく様子を観察しようと思い、夜空を見上げながら酒を嗜む




お互いに一言も話すことなく実弥は２、3本余裕で瓶を空けているようだ

だんだんと目が虚ろになっていく





「実弥お酒に弱いんだから、もうやめたほうが…」
「おまえが…」





目線をゆっくりと下におろしながら、実弥は口を開けた





「おまえが、浮気するとか愛想尽かすとかいうから、嫌になんだろうがァ」


「そんなことで…」
「そんなことじゃねぇよ！」





カランカランっと持っていたお猪口が縁側に転がっていく


胸元を捕まれ鼻息がかかるくらい距離が縮められる







酒の匂いが濃くなる、酒に弱い実弥なんてもう既に酔っ払っていた。






口付けが来ると思って目をぎゅっと瞑るが

口ではなくておでこに柔らかい感触が来たのだ





「期待したか？」
「してないっ」


「残念だなァ」
「んっ…」





まるで口の周りを避けるように、耳、喉、鎖骨、目と軽く口が付けられる


ﾁｭｯという音が部屋に響き渡って自分の耳に入ると恥ずかしくなる






口にはしてくれないのが、もどかしくて、ムズムズする。



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