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お互いに布を巻き付けて一緒に入る
彼は目をぎゅっと瞑ったままで一向に開けようとしない
「炭治郎、体洗ってあげようか？」
「なーんちゃって」と言葉を続けようとするが、「頼む」と言われてしまい
私が彼の背中を流すことになった
「傷、多いね」
「あぁ、」
「私も、傷たくさんあるんだよなぁ」
女の傷は一生モノだ、顔や体に傷があると女の価値が下がるという
「こんな傷物で、ごめんね。」
そう本音が漏れた
「Aは傷物なんかじゃない。むしろ俺には勿体なくらい…、その、」
目がぐるぐると回っている炭治郎は、私の肩を掴む
「Aはすごく綺麗だぞ！」
炭治郎が私の肩をそのまま揺さぶると、巻いてあった布がぽろりと落ちる
「あ…」
「っ？！す、すすまない！！」
彼は光の速さで布を拾うと、乱暴に私に押し付け下を向いた
「炭治郎、みた？」
「み、みてないぞ」
「顔が大変なことになってるよ、嘘でしょ」
「みてないぞ！」
全くわかりやすいったらありゃしない
「嫁入り前の娘にこんなことを…、俺はなんて情けないんだ、」
もう炭治郎に貰われる予定なのだが
そんな言葉を言う暇もなく、炭治郎は私に真剣な眼差しを送る
「責任を取る
俺と、結婚してくれ。」
「え…、」
「いつか言おうとは思っていたんだ、だが俺は我慢できずに手を出してしまった、」
「手というか、まだ私達は接吻ひとつしていないけれど…」
「じゃあ今しよう！」
「ばかなの？！んっ……、ぁ」
異論を言う暇もなく、あれよあれよと長年悩んでいた口付けが解決されてしまった
「たんじ、ろぉ…んぁ」
「んっ」
今まで我慢した分なのだろうか、蕩けてしまいそうで意識が遠のいていく
腰が砕けて、立てなくなってくるところで炭治郎に支えられて、口が離れていく
それから無言になってしまい、
私は体を流し終える頃には酔いも覚めてしまっていた
「炭治郎は私と結婚するの、後悔しないの？」
「後悔なんかするわけない。だが今夜、Aに何をするか分からない自分が恐ろしいんだ……」
「私は、炭治郎のお嫁さんだから。何されてもいい」
ゆっくりと微笑む私に、炭治郎からﾌﾟﾂﾝと何かが切れたような音がした
「もう、我慢しないからな」
仄かに香る酒の匂い
彼はまだ、酔っているみたいだ。
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廣岡唯 - しのぶさん愛しているぞ村田さん大好きだ (2023年4月2日 15時) (
レス) @page17 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - kanaさん» はじめまして！こちらこそお読み下さりありがとうございます！きゅんきゅんしてくれて嬉しいです(*´`)最後の村田にこれからも癒されちゃってください！ (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - ぱーむくーへんさん» お粗末さまです！拙い文章をお読み下さりありがとうございました(*´`) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - 初めまして！^^*完結おめでとうございます！(*´-`*)どのお話もキュンキュンしました(/ω＼*)最後の村田さん,イケメンすぎました！(/// ^///) (2021年4月26日 22時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - 村田さぁぁぁぁん！！！イケメンが過ぎる。しゅきってなりましたありがとうございますごちそうさまでした (2021年4月17日 15時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒犬×96 | 作成日時：2020年3月19日 21時
