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「A〜」
「うおっとっと」
平均男性よりも遥かに上回る体を支えきれず尻もちをついてしまう
明らかに泥酔していて、濃い酒のにおいにむせ返る
「寂しくないなんて言ってごめん」
「私も、ばかって言ってごめん」
「俺、本当は、本当はね…寂しくて…ぇ、｣
ボロボロと片目から溢れている涙を拭う
「泣かないでよ…」
「俺本当は、Aが大好きだ」
グリグリと柔らかい毛先が私の肌をくすぐる、甘えるように体を押し付けられて
思わずどきっとしてしまう
「寂しかった？」
「うん」
「…私、なんでもやってあげる」
「本当か？」
「うん」
あんな風に愛する人との最後の会話にしたくない
だから、今のうちに天元のしたいこと、何でもしてあげたい
「じゃあ、ちゅーして」
えそれだけ？と疑問を抱えながら天元を見つめる
てっきり崖から一緒に飛び降りて海を渡ろうとかド派手な事を言われると思っていた
「それだけでいいの？」
「いいの！Aとちゅーしたいの！」
なんともまぁ駄々をこねる子どものようで母性本能がくすぐられまくって
ときめきが止まらない
「私からしなきゃだめ？」
「だーめ」
彼の顔はとても良いため、美形すぎて口付けをするのが申し訳ないとまで思ってしまう
目を瞑りながら近づいて、ちゅっと控えめに口付けをするが
目を開けると、天元は目を見開いていたのだ
「なっ、なんで…」
恥ずかしくて思わず首に顔をうずめてしまう
「かわいい奥さんのちゅーの顔見逃したくねぇからな」
「まだ奥さんじゃないし」
「未来の奥さんだろ？」
答えるのが恥ずかしくてグリグリと頭を天元の胸元に押し付けてしまう
「なぁ、ちゅーおかわりしていいか？」
「は、はずかしいよ…」
「派手に満更でもないくせに」
「わかってるなら聞かないで…」
また向き合って、私たちは口付けをする
何度も角度を変えて、水音が耳をくすぐり変な気持ちになる
「ぁう、んん…はぁ」
「ん、ごちそうさま。」
ペロリと舐められた唇が潤っていくのが、羞恥心を煽る
ちぅっと私は首を吸われ、赤い花を咲かせられる
「これで、俺の女に手出しさせねぇよ」
心配しなくても、私は彼のものなのに
そうぼそっと呟いた言葉はさらに彼を煽ることになったのだった。
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廣岡唯 - しのぶさん愛しているぞ村田さん大好きだ (2023年4月2日 15時) (
レス) @page17 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - kanaさん» はじめまして！こちらこそお読み下さりありがとうございます！きゅんきゅんしてくれて嬉しいです(*´`)最後の村田にこれからも癒されちゃってください！ (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - ぱーむくーへんさん» お粗末さまです！拙い文章をお読み下さりありがとうございました(*´`) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - 初めまして！^^*完結おめでとうございます！(*´-`*)どのお話もキュンキュンしました(/ω＼*)最後の村田さん,イケメンすぎました！(/// ^///) (2021年4月26日 22時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - 村田さぁぁぁぁん！！！イケメンが過ぎる。しゅきってなりましたありがとうございますごちそうさまでした (2021年4月17日 15時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒犬×96 | 作成日時：2020年3月19日 21時
