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「げほっ、げほ」




「うぅ、ごめんなさい、ほんとうは。ほんとは、だいすきなのよぉおおお」




最終的にはウワンウワンと泣き出してしまったのだ





「よしよし」
「ほんとうは、だいすきなのよ、でも。」


「でも?」
「うぅっ、ひっくっ、でも嫌いなのぉぉおお!」





またうわ〜んと泣き出されてしまい、行き場をなくした私の手は宙をさまよう




「私にいじわるなAさんはきらいよ!」

「うん」




「でも、私に優しいAさんはすきなの!」

「うん」




「どっちを選んだらいいか分からないのよぉぉぉお」

「こまったさんだなぁ」



またよしよしと頭を撫でる



「子供扱いしないで!」
「ええぇ」



ボロボロと大きな可愛い瞳から涙が止まらない、それに付け加えて乳房がこぼれ落ちそうだ





「蜜璃」



ふと呼び寄せた彼女は、私の膝の上に乗ってくる





「私はどんな蜜璃でも好きだけどなぁ」

「や、やだ。Aさんたら、そんなこと言われたら照れちゃうじゃない!」




「もぉー!」と赤面しながら腕を振り回している、そんな蜜璃の腕をとる





「蜜璃は?」

「わたしだってAさんのことだいすきなんだから!」





私が優勢だったはずの体制が押し返されて、蜜璃が私を上から見下ろす





「わたしだって、できるんだからね。覚悟しなさいよ!」

「は、はい」




一体何をしてくれるのか、期待を胸にドキドキするが




「それっ!」
「えっ」




待っていたのはただの抱擁だった




「蜜璃さーん、おーい」
「うふふっ」



さらに小鳥が餌をつまむように私のほっぺたは啄まれる




「いひゃいよ」
「ふふっ」




ほっぺを啄んで満足したのか、蜜璃は寝てしまったようだ



酒を飲むとじゃじゃ馬になってしまうウチの子は


どこの誰にも渡せないなと思った







ちなみに翌日、記憶が残っていた蜜璃は頭が割れる勢いで謝罪をした

ついでに部屋をボロボロにした反省もしているようで、今度ご飯を奢ってくれるそうだ




新たな生き甲斐に、胸がワクワクした。




結論、ただただ甘露寺蜜璃は可愛い。


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伊黒小芭内ー彼シャツ→←甘露寺蜜璃ー酒癖が悪い



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廣岡唯 - しのぶさん愛しているぞ村田さん大好きだ (2023年4月2日 15時) (レス) @page17 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - kanaさん» はじめまして!こちらこそお読み下さりありがとうございます!きゅんきゅんしてくれて嬉しいです(*´`)最後の村田にこれからも癒されちゃってください! (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - ぱーむくーへんさん» お粗末さまです!拙い文章をお読み下さりありがとうございました(*´`) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - 初めまして!^^*完結おめでとうございます!(*´-`*)どのお話もキュンキュンしました(/ω\*)最後の村田さん,イケメンすぎました!(/// ^///) (2021年4月26日 22時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - 村田さぁぁぁぁん!!!イケメンが過ぎる。しゅきってなりましたありがとうございますごちそうさまでした (2021年4月17日 15時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒犬×96 | 作成日時:2020年3月19日 21時

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