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side:K15 ページ15
「ナンデスッテ?」
話を聞き終えた俺は
混乱し過ぎて
「しっかりしろ太刀川、とりあえず急いでこっちに来い」
時間稼ぎしてやる、
と言った風間さんが神様に思えた
食いかけの餅を置いてダッシュする
走りながら頭の中を整理し、なんとか心を落ち着ける
片手で数えるほどしか行ったことのない
風間さんオススメのカレーが美味しい喫茶店とやらの
道筋を記憶の隅から引っ張りだし、
なんとか辿り着く
呼吸を整える時間すらも惜しくて店のドア押した、
カランカランと鈴の音が軽快な音をたてるが
俺の心は軽快どころか鈍重だ、助けてくれ
鈴にすら救いを求める俺はどうやら
道中の精神統一も、とんと意味を成して
無かったらしい
それでも体はしっかりと
Aの方へと歩みを進めて行く
引き留め役を買って出てくれた
風間さんに礼を言い、意を決して
俺はAの向かいへと座った
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作者名:はみ出し卵 | 作成日時:2016年6月12日 9時