私とこの子と君たちと

_9 ページ9

知念side_


あの後大貴が寝そうだから

家に来てもらい、




今__


cn「お茶だすね」

ym「お茶いいから、話して？」



ですよね。



kt「あの子ほんとにちぃちゃんの子？」

cn「うん…」

yt「いつ産んだの？」

cn「高2のとき

元彼との子。妊娠したって言ったら

逃げられた。」


ここまで来たら全部話すよ


kt「今まで1人で育ててきたの？」

cn「親に預けたりしたけど

1人でやってきたよ」


お金とかもちゃんと援助してもらってる


ああ、あの時めっちゃお母さんに怒られたなぁ

とかって考えてたら。



ym「知念ってさバカだよな」

cn「はぁ？」


今のこの空気で言う言葉じゃない


ym「なんで俺らに言わないんだよ。

言ってたら手伝えたじゃねぇか。

お前は甘えん坊だって言われるけど

肝心なときに甘えてこねぇし、

頼ってこない。

そんなに頼りない？

俺らだけじゃない薮ちゃんもひかも

いのちゃんも雄也もいる。

もっと頼れよ、このバカ」


cn「………」

kt「ちょっと山ちゃん言い過ぎ…」

cn「…そうだよ、バカだよ。

言えなかったのは

みんなに迷惑かけたくなかったから、

気を使わせたくなかったから！

大貴を守らなきゃいけないから！

みんなには隠そうと思ったの！…ｸﾞｽｯ」


ｼｰﾝｯ



ym「……お前のその優しさが

いらねぇって言ってんの」


cn「…みんなに迷惑かけろって？

ただでさえみんなより会うの遅れて

気使わせてると思ってんのに？

" 私は子持ちです"なんて

言えるわけないでしょ！？」


あ、…

みんなに言わないでおこうと思ってたこと


みんなに私だけ会うのが遅かったから

みんな幼馴染同士がくっついてて

私だけアウェー感感じてたこと。





cn「……ごめん、

今日は帰ってもらってもいい？

ちょっと頭冷やすから」









やっちゃったな…


みんなに帰って貰ったはいいけど

後悔だけが押し寄せてくる。




あんな言い方傷つくよね…


あんな言い方大貴産まなきゃ

良かったって言ってるようなものだよね





大貴産んで良かった、ほんとに






もう、ほんとに私は大貴しか残ってないなぁ…





あなたは私に似ないでね？

_10→←_8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す