134 選択。 ページ34
警察学校時代。萩原が爆処にスカウトされた辺り?
よくわからないはなしになってしまいました。
_____
藤原side。
重い。ひたすらに重い。足が。
「つかれた、、、」
「僕もつかれた」
何故こんなこと(半ば膝枕状態)になっているのか。
長い説明は要らない。ただ萩原が疲れたなんだと休憩室へ訪れ、僕の膝を使いだしただけだ。
「Aちゃんもつかれたの?」
そのままの体勢で聞いてくる彼。
「それもそうだけど君のせいでもある」
「そっかぁ」
そっかぁ????
「(なんなんだコイツは)」
「どけ」
「やだぁ」
即答された。
「、、、、なんかあった?」
窓へ視線を移しながら萩原へそう言った。
「、、、、、」
萩原は何も答えなかった。
「、、、君は凄いよ。充分頑張ってる」
慰めなどではない、ただの本心だ。
本人は、多分、その人生であまり苦労、努力はしてきていないと感じているんだろう。
だが、萩原は確かに努力をしてきた。傍にいれば分かる。
「何があったかは知らないけど_____」
「俺、爆処にスカウトされたんだ」
「、、、、」
なるほど。
「怖いって?」
「まあ、そうなるのかなぁ、、、」
「へぇ」
はははと笑う萩原。
「最高だぜ?好きな機械いじりできるし、じんぺーちゃんと一緒だし」
「けど、不純な動機で警察学校に入った俺だから、ここでちょっと怖くなっちまった」
「じゃあ、これでもうやめるの?」
「それじんぺーちゃんにも言われた」
「どうだかな。ブレーキかアクセルか、、単純な選択のはずなのに」
「なあ、俺、どうするべきだと思う?」
少し悲しげな顔でそう笑った萩原。
「知らない」
「ぐっ」
すぱっと言い捨ててやれば、萩原はえー!?という顔をした。
「僕は君が怖いと思う気持ちは理解できないし、機械いじり楽しいってのも理解できない。だから僕が決められるわけない」
「選択はいつだって良い。すぐでも、ゆっくりでも、その選択は君が選んだもので変わりないから」
そう笑ってみせると、萩原は一瞬めを見開き、再びふ、と笑った。
「Aちゃんは優しいね」
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作者名:co2 | 作成日時:2022年5月7日 0時