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「っ、、、何処に、、」
タワー内を駆け、怪しい場所を確認していく。
消火栓の中、僅かな隙間など、全てを確認し30分弱。
「(無い、、、?)」
予告は嘘?いや、それは無いだろう。
嘘なら情報を偽装する必要なんて無い。
まだ調べていない場所、、、基本的に使わない場所、、、?
「非常階段、、、!!」
・
「あった、、、!!」
非常階段の隅に括られた箱。
その箱を開いてみれば、やはり機械で、爆発物関連なのは間違いなかった。
腕時計で時間を確かめれば、10時40分だった。
「これ、、、起爆装置か、、、!!」
爆発物本体じゃない。ということは、、、、
「っ、、、あれか、、!!」
上を見る。
目を凝らすと、鉄骨の至る所に設置された黒いもの。
それは規則正しく設置されていて、あたかも元からあったように見えた。
それにしても、凄い数だな、、、。
あんな数が爆発したら周りにも相当な被害が出るだろう。
「解体しないとだな、、、」
刀を閉まっていたバッグに共に入れていた工具を取り出す。
「よくあるタイプ、、、いけるか」
大きく息を吸い込み吐き出す。
慎重に。
焦らず。
パチンッ
そして急げ。
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作者名:co2 | 作成日時:2022年5月7日 0時