所謂カイ潔に挟まれる女。【ブルーロック】 (ページ10)

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10 悔。ページ10

いつになく真面目。
三間の能力説明みたいな回です。

＿＿＿＿＿
三間side。

簡単に話せば、そんな風に面白おかしく話せるけれど、あのときはかなり悔しかった。いや、今も思い出すと悔しい。

ブルーロックに来てから(今まで)それなりに上がり始めていた私の"存在価値"が少しの時間で地に落ちたことが、とても。

いても立ってもいられなくなったが最後、私は指導者であるノエル・ノアの部屋へと足が進んでいた。

どうしたらランキングを上げ、己の価値を示すことが出来るか。それを問いに行った。

「三間A。お前の武器は何だ」

「0.5のドリブルです」

私がはっきりと答えると、ノアは顔だけしか向けていなかった姿勢から、体全体をこちらへ向けた。

「0.5、だと？」

「＿＿＿＿＿はい。私は他の選手よりも0.5歩、常に先に出ています」

真っ直ぐ、そう答えた。彼は淀みなく、途絶えることなく聞いてくる。

「その武器を使うために必要な要素は何だ」

「DFの裏をつく動きです」

まだまだ質問は続く。

「その為に必要なプレーは？」

「重心を高く保ちながら素早く動き、緩急をつけられるバネです」

「そのために必要な能力は何だ」

「、、、あ」

詰まった。