23 ヤバめ。 ページ23
潔side。
なんなのこいつ、、、、なんなのこいつ!?!?
「な、なななななんで泣いてんだよきも!!」
「小学生?」
大量の涙で少しぐちゃりと歪んだ瞳の色。赤くなっている目の下に、無表情のまま添えられた指。
(少し興奮した)
ぐしぐしと袖で乱暴に目元を拭おうとするので咄嗟に止めた。
「目使いすぎて涙腺バグったかも、、、、」
この言葉で分かった。コイツも俺と同じく眼を使う。だから如何にそれが大切なものなのか分かってる。こんなに雑に扱ってはダメだ。
俺みたいなプレイヤーにとって、この眼は足と同じく商売道具。俺らの存在する価値そのものだから。
「目の痛みは。どれくらい続いてんだよ」
「結構前から。もう覚えてないや」
「バカ野郎、、、、」
呆れて思わずため息が出た。
先日の体調不良も(カイザーから聞いた)そうだが、プロ意識に欠けるのが致命的だ、コイツは。
まァ、俺だってオーバーヒートしたことはあった。が、あれ以来はしっかりと節制している。
「もう練習戻っていいよ。勝手に冷やしてくるから」
そう言って立ち上がったAの足は覚束無い。俺は眉をひそめてそれを見る。
「おわっ」
ふらついて芝生に座り込んだA。
コイツホント、、、、。
「ん」
Aの目の前にしゃがみこむ。一向に乗る気配がないので振り返ると、Aはきょとりと目を丸くしていた。
「な、に」
「はあ?歩けねえだろバカ。はよ乗れ」
、、、、あれ、おれ結構ヤバめのことしてるのでは?(今日の気付き)
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作者名:co2 | 作成日時:2023年10月9日 22時