17 お疲れ様。 ページ17
三間side。
ひえー!さすがーー!!
資料には、一次選考から行っている体力テストの結果全てや、その伸びを表すグラフ。今まで行ってきた試合のスタッツなどなど。
「お疲れ様でした!いつもありがとうございます。アンリさんの資料には助けられてます、、、」
頭を下げると、アンリさんはわたわたと慌てたようにした後、照れくさそうに微笑んだ。
「どういたしまして!これが私の仕事だから当たり前だけど、直接お礼言われると嬉しいなあっ」
カワイーッッッ!!!!
「また私に手伝えることがあったら_____!」
そう言いかけた時、誰かが私の横に立った。
ん?
「Ms.アンリ。Aを借りてもいいですか?」
んあ!?!?!?
気がついた時には時既に遅し。背後にまわられた上、首根っこを掴まれている。
その人物は、私の嫌いな人間TOP3に居座る男、アレクシス・ネス。カイザーの付き人みたいな感じの立ち位置で、私によく嫌がらせをしてくる嫌なやつだ。
今日も今日とて、頭上で胡散臭い笑みを浮かべている。
「うん、いいけど、、、あんまり虐めたりしちゃダメだよ、、、??」
「分かってます」
そのまま首根っこから持ち上げられて、抵抗しても逃げられないと悟った私は静かにネスに持っていかれた。
、、、、どこに?
ブルーロックの無機質な廊下でも、もうどこがどこなのか把握できている。今この廊下を歩いている、ということは!!!
「(ネスの部屋???殺されるってこと???)」
バラバラにされて海にでも放られるのだろうか。生命の危機を感じて、抵抗を始めると、にこりと笑みが返ってくる。
「生きのいいAですね」
え、こわ、、、、。
ぷるぷると小鹿のように震え、、、てはいないが、少しの疑心を抱えながら、予想通りのネスの部屋に到着した。
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作者名:co2 | 作成日時:2023年10月9日 22時