リズと青い鳥。【ツルネ】

10 中学。 ページ10

水景side。





時は過ぎ、私は中学一年生に。



無事桐先にも受かって、現在は寮で暮らしていることもあり、永亮とはあまり会っていない。


そして、私は流派を正面へ完全移行し、正面で引いている。流派変えを伝えた日から、永亮は拗ねてしまったのか、なんとなく素っ気なかったな。




「A！部活行くわよ！」


「んおー、柳瀬。ちょっと見えなかった。ゴメン」


「馬鹿にしてる！？」



友達もできて、それなりに平和だ。





「お、柳瀬がA連れてきたぞ」

「どうも」


「早いねー、佐瀬、本村」




この二人は、柳瀬と同じように弓道部の同期。


佐瀬はドルオタ。ぷりんせちあ、、、？というアイドルのメンバーの一人であるのりりんのガチオタクだ。


本村は上品な佇まいで、同級生を次々と(無意識に)落としていっているという噂がある。



「見てくれA！！こののりりんの団扇を！！通販で買ったんだが、この笑顔＿＿＿＿＿」

「ウン。かわいーね」

「もっと心を込めろ！！」

「あ"ーｯｯ」





「大悟、のりりんの話はそこら辺にして、的つけを始めましょう」


「えー！」

「えーじゃありません」


お母さん、、、、。



「今年からの付き合いなのに、扱い手馴れすぎてない？」


「まあ、同室ですし。関わっているうちに、というか、、、、」




そんなことを話していたら次に来た先輩方に早く的付けをしろと怒られてしまった。わはは。




＿＿＿＿＿



水景(ミカゲ)A (中学生のすがた)


〔詳細〕
桐先中に受験、後入学。弓道部に入り、大会に出ることは無いが練習は真面目に参加しているし、この学年の中では上手い方。寮の一人部屋で生活。二階堂とはあまり会っていない。


〔容姿〕
納戸色の目。黒髪は肩を少し過ぎたくらいの長さになっている。髪が伸びてきたので弓を引く時、最近はお団子にしている。普段はひとつにしばってる。あどけなさは薄れてきて、中性的な美人の顔。

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