リズと青い鳥。【ツルネ】

26 哀惜。 ページ26

だいたいこれくらいの時期かなと。本編で明言されていたらゴメンなさい。

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水景side。



県内でありながらも、少し離れた街に住んでいた祖母が久しぶりに訪ねてきて、私に言った。




「お世話になっていた滝川さんが亡くなられたらしいわ。先日連絡が入って、お葬式に、って」




「滝川、さん」




マサさんのお爺さん。







祖母とマサさんのお爺さんは面識があって、昔、初めてあの弓道場に足を踏み入れた時も、祖母に連れられてきたからだった。




「そっ、、か、」



マサさんがあの弓道場に来なくなってから、私もあそこに行く機会がなかった。





「(、、、マサさん)」





彼がとても心配だった。



・




「お葬式はずっと立ちっぱなし、座りっぱなしで退屈でしょう。疲れてない？」




次の日、私は学校を休んでそのお葬式に参列した。、、、とても、お世話になったから。




「大丈夫だよ、おばあちゃん」



線香の匂いで包まれたその場所。



「、、、、」



珍しく下ろした髪にそっと触れて、涙を流す親族の人達や、静かな表情で立ち詰めている人を眺めていると、ふと男性の声が聞こえた。



「おお、水景さん！」

「あら？中崎さんじゃない。お久しぶりねえ」



中崎さん、と聞いて思い浮かんだ。記憶と今聞いた声を照らし合わせてみればすぐに分かった。



「お？お前さんは、、、」

「ええっと、、アナタは、、、中崎弓具店の？」




そう尋ねると、彼はぴんと来たような表情をする。




「お前さん、桐先の生徒さんか！」

「はい。こんなところで会うなんて、、、」

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