リズと青い鳥。【ツルネ】

24 三年生と二年生。 ページ24

水景side。




「予定変更して、次数学だって」

「わかった」





新入生が入り、私は三年生に。



「A！帰ってきなさいよ！」



そして、久しぶりに柳瀬が話しかけてきたと思えばそんなこと。



「無理」



すっぱりとそう断ると、柳瀬はがくりと肩を落としてしまう。



「なんでよ！？、、、っ、Aがいないと、、、」



柳瀬の言葉がどんどん小さくなっていく。この子なんでこんなに感情の起伏激しいんだ、、、。









けど、まあ、、、そう言ってくれる人がいるだけで、あそこにいた価値はあったのかも。




「ありがとう。けど、ごめん。もう中学では引かないと思う」




「！っ、、、」



「遅気、直して、、、また引けるようになったら、、、ええっと、、、、」




途切れてしまった言葉を繋ごうとしても、なかなか出てこない。そんな私に、柳瀬ははっとため息を吐いた。




「最近弓道部にすごい子入ってきたの。だから見にだけ来ない？」


「、、、見るだけなら」





その日の放課後、弓道部を覗きに行くことになった。気まずいけど。












「っ！！Aせんぱ」

「しーっ、静かに、、、！！」




道場前でそんなやり取りを繰り広げている大間君と柳瀬。愉快で、久しぶりに弓道部に戻ってきたような感覚。

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