リズと青い鳥。【ツルネ】

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水景side。




結局あの後すぐに部活が終わってしまい、あれがなんだったのか、何が起こったのか、確かめることが出来なかった。




ただ






『＿＿＿＿＿酷い射だった』







「、、、、、」








休み時間、そんな調子でぼーっとしていると、後ろからぽん、と肩に触れられた。



「Aせんぱーい」






「大間君？」



振り返ると、ゆったりとした黒髪が特徴的で、のほほんとした顔つきの大間君が立っていた。



「どうした？」



そう聞くと、大間君は表情は変わらないものの、もじもじと口ごもった。




「？」



「え、っとお、、、中仕掛け、上手な作り方、教えてくれるって言いましたよね、、、今日部活終わるの早いから、教えて貰えませんか、、、？」



中仕掛け、、、、ああ、そんなことも言ったな！





「OK。道宝ある？」

「！はい」


「じゃあ部活終わったらやろうか」



「ありがとうございます！」





・




部活の時間になり、私は直ぐに道場へと向かい、着替えを済ませて用意をした。




射込みとなり、一度引いてみる。







ｽﾊﾟﾝｯ！








中る、のに？






「、、な、んで、」







的前の傍に置かれている鏡をちらりと見ればわかった。射型が、がばがばで酷かった。





そしてやはり会で離を出すのに30秒、、、それ以上かかる。




巻藁矢で試してみても、あまり改善の効果はなさそう。途方に暮れてしまった。















「Aせんぱーい」


「大間君、、、、あー、中仕掛けか」



「、、、Aせんぱい、元気ないですね」


「今、前代未聞の絶不調でね」

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