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水景side。
あと少しで決勝が始まる。蓮さんと中崎さんの会話を聞き流しながら、私は開始を待っていた。
そのとき
「良かった。間に合ったわ」
は
「さっ！？西園寺先生！？」
西園寺！！！！？？？(クソデカ大声)
「あら中崎さん。こんなところで」
優雅な振る舞いで、淑やかに笑う女性は、私の憧れである西園寺先生。
さっと顔を逸らして、バクバクと鳴る心臓を抑えようとするが、なかなか収まらない。
「こちらのセリフですよ！先生が子供の大会にいらっしゃるなんて、、、」
「だって弟子が出るんですからね。当然でしょう？」
「弟子、、、？」と疑問符を浮かべた中崎さんだが、もう試合開始の時間となり、西園寺先生に制止される。
「＿＿＿＿＿」
「起立！！」
「始め！」
〈只今より、男子団体戦、決勝戦を行います。第一射場、風舞高校。一番、小野木選手〉
〈二番、山之内選手。三番、竹早選手。四番、如月選手。五番、鳴宮選手です〉
皆が矢番えを始め、静かな会場の中には矢が床に小さく当たる音しかない。
〈第二射場、桐先高校。一番、本村選手〉
〈二番、菅原千一選手。三番、菅原万次選手。四番、佐瀬選手。五番、藤原選手です〉
小野木が引き分け、、、会となり、矢を放つ。
ﾀﾝｯ！
同時に本村の放った矢も的に中った。
「よーし！！」「よーし！！！」
桐先は人数が多いため、声がけもかなり大きい。この声がけに圧倒される学校もあっただろう。
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作者名：co2 | 作成日時：2023年7月2日 23時
