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水景side。
私がそう頭を下げると、マサさんは少しばかり寂しげに笑った。
そうすると、湊が静弥に目配せをする。
「、、、先輩も、、、ありがとうございました」
突然こちらへ向きなおられて驚いてしまう。
「皆で作ったんだー!」
渡されたのは小さめのアルバム。女子たちが飾り付けたのか、リボンなどが可愛らしい。
「こ、れ、、、見ていい!?」
興奮気味に聞くと、皆嬉しそうに頷いてくれた。開くと、そこにはこれまでの写真がたくさん。
- ̗̀A先輩とお昼!A先輩は料理上手! ̖́‐
╭━━━━━━━━╮
A先輩の初指導!!
╰━v━━━━━━╯
.。oO(A先輩が寝てるの初めて見た!!)
写真に添えて書かれているのはそれぞれの字。蓮さんのイラストもあった。
この寝顔いつの間に撮ったんだろう?とか、あの時の写真だ!とか、それを見るだけで全部鮮明だ。
最後には皆のメッセージもある。
「ありがとう、、、大切にする!」
私は彼らに曇りない笑顔を見せた。
「A先輩。改めてありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
「俺も、色々世話になった。受験だろうが、息抜きをしたい時はいつでも神社の道場に来てくれ」
「ありがとう、マサさん。皆も」
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作者名:co2 | 作成日時:2023年6月12日 23時