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水景side。




男子団体戦。
風舞対辻峰は、結果的に、風舞の勝利となった。



普段外さない静弥が二射外したが、それを他の四人で支え、しっかりと五人で引いていた。


あれこそが息合いなのだと思う。





二巡目の湊、上手かった。




そして、二階堂。






たくさんの色を乗せるような美しい射が、また私の心を揺らした。









夜。




「二階堂」




「、、、A」





彼は私を見て、ふい、と顔を逸らした。




「君が見えた」




彼はぴくりと肩を揺らした。





「大丈夫、とか言っておいてかっこ悪いね。ごめん。けど、君のおかげだよ」




「そして、君の射も見た。とても良い射だった」






「何事も、正しさよりも感じたものが大切。音楽も、美術も、スポーツだってそう」


「君が感じて、得たものが、あの射を形作っていたのだと思うよ」





ぽろ、と二階堂の瞳から涙が落ちた。





「約束、まだ継続中?」



二階堂を抱きしめてそう聞くと、二階堂は何も言わずにこくりと頷いた。




「そう、、よかった。私はもう斜面じゃないけどさ、これからもたくさん練習して、綺麗な弓を引けるようになろうね」




あの日みたいに、静かに小指を結んだ。

71 繋がりの一射。→←69 ・美しい水景に。



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設定タグ:ツルネ , 二階堂永亮   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:co2 | 作成日時:2023年6月12日 23時

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