検索窓
今日:13 hit、昨日:31 hit、合計:28,089 hit

69 ・美しい水景に。 ページ23

水景(すいけい)。人工、天然、自然に関わらず、水が織り成す景観のこと。



_____

no-side。






水は中に入った途端、泡で、外からは想像ができないような、磨硝子みたいな景色を見せる。





言ってみれば、水景の射はそんな感じだ。





足踏み、胴作り、弓構え、打起し、引き分けまではゆったりとして、輪郭の掴めないもの。





けど、






「_____」





会に入った途端に、その泡は弾けて、本来の水の輝きを放つ。






キャンッ!!








「!」








スパンッ!








「よーし!!」






皆、それに魅せられる。



美しさの反対にある恐ろしさに気が付かずに、水に沈んでしまうのだ。















「っ、、、!」












カァンッ!















ドンッ







「_____、、、」







水景の得点板に○、柳瀬に×が出る。










しん、と静まり返った会場に、一つ拍手が響き、それを皮切りに、多くの拍手が巻き起こった。





それは水景の勝利を表し、また、柳瀬の敗北を伝えるものだった。








水景side。






「、、、、、」







無言で出てきて、ふと視線を上げると、そこには皆の姿があった。






「A先輩ーーーっ!!!」




一番に飛びついてきたのはゆうな。私はそんなゆうなを受け止めて、後から来た乃愛と梨可。男子達へ笑いかけた。




「応援ありがとう。よく聞こえた」



その言葉を聞くと、皆嬉しそうな顔をする。



「っ、、、!A先輩、優勝おめでとう!」


「うん。けど、もう少し引いていたかったな」




そう思うほど、楽しかった。





「A。最後の射、よかったぞ」







「、、、うん。ありがとう、マサさん」




柳瀬に勝てる自信は無かった。彼女は、三年間会っていない内にとても上達していたから。




けど、勝負は時の運とも言う。だから、次、一緒に引いて勝てるかは分からない。







「マサさん。私、もっと強くなるよ」






「!、、、ああ。期待してる」

70→←68 ・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
設定タグ:ツルネ , 二階堂永亮   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:co2 | 作成日時:2023年6月12日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。