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多分デタラメ書いてる。
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水景side。
キャンッ
タンッ!
よし。
カンッ!
タンッ
三巡目。前よりも、柳瀬からいい音が聞こえる。
中等部時代は、二年生までずっと隣に並んで弓を引いてたから、敵側っていうのは、なんだか違和感があって、新鮮だ。
気を使うことも、大丈夫だよ。って、慰める言葉も、一度たりともかけたことはないし、かけられたこともない。
それほど信頼していたってこと。
四巡目。
現在、皆中の可能性を残すのは、私と柳瀬だけだ。
キチ...キチキチ..
「(A先輩の会が、、、、)」
キャンッ! カンッ!
スパンッ タンッ!
「よーし!!」 「よーし!!!」
パチパチパチ
会場全体がどよめきながらも拍手を送った。水景、柳瀬、両者とも皆中だ。
<只今の結果をお知らせします>
<桐先、柳瀬選手、四中。風舞、水景選手、四中でした。同中のため、競射を行います>
本来決勝戦というのは、最後の競射で順位が定まっていくので、二人だけが残る、ということは珍しく、あまりない。
ここからは、柳瀬と水景だけの勝負となる。
森岡が水景へ矢を渡し、それに答えるように、水景は笑顔で矢を受け取った。
「起立!」
「始め!!」
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作者名:co2 | 作成日時:2023年6月12日 23時