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水景side。
「んで?遼平は何が知りたいんだ?」
マサさんがそう聞くと、山之内は思い出したようにマサさんへと向いた。
「狙い方です。いつも通りの射型で引いてるのに、、なんでか中らないんです、、、」
手で丸を作って片目に添えながら的を見る山之内。
「的の真ん中狙えば当たるわけじゃないし、、、」
「前言ってたやつだな」
「僕は会の時、的が半分隠れるようにしてる」
竹早が親指で的を隠すようにすると、如月も「俺は、全部的見えてるよ」と言った。
「え、みんな違うの?A先輩は?」
「私は闇、、、全部隠れてる状態」
「狙いは人それぞれ違ってて良いんだよ。弓に的が隠れる時は闇。半分見える時は半月。全部見えてる時は満月」
「皆骨格も利き目も違うんだから、見え方に拘っても仕方ない」
「右目で弓、左目で的を見るって言うけど、、、」
「それも個人によるな」
そう話すマサさんに、湊が言った。
「マサさん。試してみても良い?」
同時に、「マサさん」と小野木。
「あとは弓引きながら教えてくれよ」
「控え室借りますよ」
「遅くまではやらないからな」
湊達が着替えなどの準備をしに行き、マサさんと私2人きりになる。
「Aはいいのか?」
「うん。今日は弓も矢も持ってきてないし。それに、もう体力残ってない」
「そうか。スポーツ大会だったんだって?」
「そう。陸上で2位」
「凄いじゃないか」
5人が帰ってくるまで、久しい2人だけの会話は弾んだ。
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co2(プロフ) - 旭さん» ありがとうございます!!拙い文ですが、引き続き見てやってください!! (6月12日 18時) (レス) @page47 id: 501b79ea4d (このIDを非表示/違反報告)
旭(プロフ) - ツルネの作品、少ないから嬉しいです!続きがすごく気になります。 (6月12日 17時) (レス) @page47 id: c736327d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:co2 | 作成日時:2023年6月10日 14時