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水景side。
「いただきます」
手を合わせて、盛り付けられた魚とカレーを見る。珍しい組み合わせだな、、、。
あちらの学校の、、大田黒君、だっただろうか。彼が捌いてくれた魚は、見事な舟盛りになっている。
「すごいなこりゃ」
「カレーに舟盛りになっちゃったけど、、」
皆が魚を口に運ぶ。
わ、この魚すごい美味しい。
ちらりと辻峰の方を盗み見ると、二階堂がわさびはいらない、と断っている姿が見えた。
コーヒーには必ずミルクと砂糖を入れて、辛いものは苦手。変わっていない。
それから、辻峰へ魚のお礼も兼ねてカレーをお裾分けして、学校の違い関係なく談笑が始まった。
「荒垣は部長?」
「ん、ああ、今は二階堂が色々やってくれてるから、一応みたいな感じたけどな」
話を聞くと、二階堂は茂之さんの力を借りながら、部員達を指導しているそう。
「(そう、か)」
体は疲れていて何となく重いくらいなのに、感情と頭はまだ動くことができるよう。
「頂きました」
ゆっくりと手を合わせて、がたりと席を立つ。
広間を出て、一度部屋へ戻る。夏とはいえ夜は冷えるから、上着を取り出した。
するりと腕を通す。服の中に入った髪を出して、乱れてしまったため、縛り直した。
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co2(プロフ) - 旭さん» ありがとうございます!!拙い文ですが、引き続き見てやってください!! (6月12日 18時) (レス) @page47 id: 501b79ea4d (このIDを非表示/違反報告)
旭(プロフ) - ツルネの作品、少ないから嬉しいです!続きがすごく気になります。 (6月12日 17時) (レス) @page47 id: c736327d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:co2 | 作成日時:2023年6月10日 14時