26 姫反り成る。 ページ29
水景side。
「A。今日は一年女子三人の動きを見てやってくれないか?」
「ん、はい。けど、私でいいの?マサさんが見た方が、、、」
「Aは的中率も高いし、射型も安定してる。動きの確認くらいなら、そろそろ人に教えるってことも出来ると思ってな」
「教える、、、」
「といっても、そんなに気負わなくていい。アドバイスくらいの気持ちでやってみてくれ」
そう言われて、女子三人の動きを確認している。今週は、先日言っていた市民大会があるのだ。三人とも気合いが入っている。
「うん。良い感じ。動作も流れずにしっかりこなせてる。所々視線注意、って感じかな」
「「「はい!」」」
「男子〜!ごめん!矢取りおねがい!」
「矢取り入りまーす!」
女子たちにアドバイスし終わると、頭に手が乗せられた。
「多分、俺も同じことを言ってた。良く見えてるじゃないか」
「ありがとうございます、、、」
矢取りを終えた男子たちの中で、如月が女子三人に言葉をかける。
「みんな最近、凄く調子いいね」
「まあね!今アタシら燃えてるから!」
「ん?」
男子四人が首を傾げると、弓を戻した梨花が振り返って言った。
「私たち、今度の日曜、市民大会に出るつもりなんだ」
「しかも、三人立ちでの団体戦!A先輩が後押ししてくれて勇気づいたし、勝ちに行くからね!」
ゆうなが梨花と乃愛と腕を組んで楽しそうに言う。
「もしお望みでしたら、男子たちも応援に来てもよろしくてよ?」
すっ、と乃愛に手を引き寄せられる。思わず三人の顔を見ると、こちらに微笑んだ。
ああ、なんか、、仲間っていいなって思う。
「マジで!?俺行きたい!応援行くよ!」
「飢えてる、、、」
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co2(プロフ) - 旭さん» ありがとうございます!!拙い文ですが、引き続き見てやってください!! (6月12日 18時) (レス) @page47 id: 501b79ea4d (このIDを非表示/違反報告)
旭(プロフ) - ツルネの作品、少ないから嬉しいです!続きがすごく気になります。 (6月12日 17時) (レス) @page47 id: c736327d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:co2 | 作成日時:2023年6月10日 14時