12 気は、輪をかけるように。 ページ13
水景side。
地方大会当日。
会場にて、男子5人の顔色など、特に異変がないことを確認する。
緊張しているけど、少しでも落ち着けたら、きっと大丈夫だろう。
「山之内ー、そこにあるのは?」
「あっ!出てたのか、、まじ焦ったー、、!」
「緊張することは無い。いつものように、自分の射をすることじゃ」
「自分で考えて引く、自分の射だな」
森岡先生とマサさんが、緊張を解すように5人へ言葉をかけた。
「よし!まずは、、腹ごしらえだな」
「いや、早くね?」
「時間微妙だね」
私は自分のスマホの時計を見た。
「腹減って弓引くのは辛いぞー?」
「1回戦目終了は2時ですわね」
「今のうち食べとくのがいいかもねー」
それから、小野木、如月、湊はトイレへ。梨花、山之内、竹早はお弁当を貰いに行った。
マサさんと森岡先生も用があるということで場を離れて、友達を見つけたという乃愛とゆうなに、私が荷物番をするから、2人は会いに行ってきていいよ、と伝えた。
その為、今は一人で座っていた。
「確かに、湊が言ってることも分かるな、、、」
ざわめきと緊張、、、けどなんとなく心地良い。
会場全体を眺めていたその時、ふっと目の前に誰かが立った。
「すんません。俺たち待機場所どこか分かんなくて、マップのこの場所、教えてくれません?」
視線を上げると、黒髪に赤色のメッシュを入れた男子がいた。
「はい、いいですよ。すみません、そのマップ見せてください」
その人からマップの紙を受け取って、印のつけられた場所を見る。
「ああ、ここなら、そこの階段を降りて、最初の角を右に曲がればいいですよ」
「お、ありがとうございます」
「不破〜。場所分かった〜?」
「あ、樋口さん達。分かりましたよー」
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co2(プロフ) - 旭さん» ありがとうございます!!拙い文ですが、引き続き見てやってください!! (6月12日 18時) (レス) @page47 id: 501b79ea4d (このIDを非表示/違反報告)
旭(プロフ) - ツルネの作品、少ないから嬉しいです!続きがすごく気になります。 (6月12日 17時) (レス) @page47 id: c736327d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:co2 | 作成日時:2023年6月10日 14時