60話 ページ16
作者怪我人増やしすぎ案件。すいやせん。やりたいことあるのでもうちょっとお付き合いください。
〜〜〜〜
A視点
「はぁ……ッ……うぅ…」
また、これか、、
__また…繰り返すのか……？
帰ってきて、たった一つだけつけた机の上のライトに虫たちが一生懸命に群がる。
窓が開けっ放しになっているせいか、ひぐらしの声が頭にガンガンと響いた。
___
「っすぐに……ッ、向かいます…」
『お前が来て何ができる。……今は家に帰って頭を冷やせ』
___
ベッタリと額にかいた汗で前髪が張り付いて気持ちが悪い。
何も考えられない。
何も考えたくない。
流れる涙をそのままにし、ただただ呆然としていると突然ガタン、という音が鳴り、僕がいる自室の扉が開いた。
「とげ……」
棘は黙ったまま僕の前に立つと、おにぎりではない言葉で静かに話し始めた。
「どうして、運動会に来たの？」
「それはっ、棘が喜ぶと思って……」
「じゃあ、棘が悪いって言うの…？」
棘は今にも泣きそうな声で続ける。
「ちがッ……、！」
「パパのお友達がけがしたのも、パパが泣いてるのも、棘が悪いって言うの…！？」
違うって、そう言いたいのに、そう言って謝りたいのに、棘の雰囲気がそうさせてくれない。
「パパがお仕事なんか絶対無理って言ってたら、他の人が代わりに行って、お友達は傷つかなかったんだよ、？」
「パパが運動会なんかに来なかったら、お友達は傷つかなかったんだよ！？」
「と、げ……」
「とげは！運動会に来てほしいなんて言ってない！！」
棘はキッと睨みつけるような視線で僕を威圧する。
「ごめっ……」
「とげは、この家にお父さんやおじいちゃんやおばあちゃん達が残してったお金がたくさんあること、知ってるよ」
「とげ……っ、まって…」
変に頭は冴えていて、察してしまった。
__いやだ…、その先は、聞きたくない……。
棘の声で、その言葉で言われてしまったら、きっと………。
「お洗濯も、料理だって一人でできる。」
「いや……、やだ……ッ」
「棘はもう、一人で生きていける！！」
「……ッ…、ぁ……」
僕の中で、何かが壊れていく音がする。
「パパが棘を大事だって言うなら、お仕事なんかやめて、棘だけを愛してよ！」
「パパが、お仕事が大事だって言うなら、棘のことは放って、『出てってよ』！！」
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nanox(プロフ) - ゆうひさん» コメントありがとうございます。その心臓、貰い受ける！ (2022年1月1日 2時) (
レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - は…んっ…んんっ…ん゛ん゛っっ…( ´ཫ`)ﾔﾒﾃ…ﾄｳﾎｳﾆﾄﾄﾞﾒｦｻｽﾖｳﾅﾅｲﾖｳｦｶｶﾅｲﾃﾞ…ｼﾝﾃﾞｼﾏｲﾏｽr(○ﾟ∀ﾟ)ｶﾞﾊｯ∵∴ (2022年1月1日 0時) (レス) @page26 id: 6b52cf8228 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - ねんねこさん» コメントありがとうございます。棘氏のかわいさ表現できてたら嬉しいです！ (2021年11月14日 6時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
ねんねこ - 棘きゅん・・・♡カワユス(*´Д｀) (2021年11月14日 5時) (レス) @page23 id: 90373cb5b9 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - いちこさん» コメントありがとうございます。棘氏の可愛さが伝わって嬉しいです！腐腐腐… (2021年10月30日 19時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanox | 作成日時：2021年4月16日 23時
