58話 ページ14
A視点
__来てしまった……。
プログラムは着々と進んでいるようで、今は4年生が100メートル走をしているようだ。
棘の出番は次かな…？
カメラでも持ってくればよかった……。
あふれかえる人混みの中、頑張って背伸びをして応援席の方を見る。
__棘が友達と話してる……！
なんか感動した…。
ピーッという笛の音とともに1年生が入場してくる。
棘は最後に走るみたいだ。
棘の番が近づいてくるたびに僕のほうが緊張してくる。
そしてもうすぐ棘の番と言うときに、突然、女の人から声をかけられた。
「あなた、棘くんのお父さん？」
「えっ？そうです、けど…」
「いつもさやから話を聞いてるんです。棘くんに似てるからそうじゃないかなと思って。」
「そうなんですか、いつも棘がお世話になっています。」
「いいのよいいのよ！それより、次棘くんの番でしょ？」
「うち、前の方にシート敷けたからどうぞ！」
ほらほら、と背中を押され、前に出される。
「そんな、悪いです…！」
「うちはいいの！棘くんも、パパに前で見てもらえたほうが嬉しいわよ！」
キラキラの笑顔でそう言われ、うっ、と言葉に詰まる。
じゃあ…お言葉に甘えようか…。
ご家族の方に「すいません…」とお辞儀をして、ちゃっかり一番前に座らせてもらった。
「よーい……『パンッ』」
ピストルの音と同時に棘を含めた全員が一斉に走り出す。
__棘はやっ！！
棘は1年生とは思えないスピードで走り抜けていく。
「棘、頑張れ！」
棘が前を通るとき、僕は興奮して、さやちゃん家のご家族がいることも忘れて叫んだ。
その時、不意に棘と目があった。
棘は一瞬驚いたように目を見開くと、何かを決意したようにさっきよりもスピードを上げて走り去っていった。
「あ、写真忘れてた…」
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nanox(プロフ) - ゆうひさん» コメントありがとうございます。その心臓、貰い受ける！ (2022年1月1日 2時) (
レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - は…んっ…んんっ…ん゛ん゛っっ…( ´ཫ`)ﾔﾒﾃ…ﾄｳﾎｳﾆﾄﾄﾞﾒｦｻｽﾖｳﾅﾅｲﾖｳｦｶｶﾅｲﾃﾞ…ｼﾝﾃﾞｼﾏｲﾏｽr(○ﾟ∀ﾟ)ｶﾞﾊｯ∵∴ (2022年1月1日 0時) (レス) @page26 id: 6b52cf8228 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - ねんねこさん» コメントありがとうございます。棘氏のかわいさ表現できてたら嬉しいです！ (2021年11月14日 6時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
ねんねこ - 棘きゅん・・・♡カワユス(*´Д｀) (2021年11月14日 5時) (レス) @page23 id: 90373cb5b9 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - いちこさん» コメントありがとうございます。棘氏の可愛さが伝わって嬉しいです！腐腐腐… (2021年10月30日 19時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanox | 作成日時：2021年4月16日 23時
