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4話 ページ6

A視点



朝起きて、顔を洗って、ご飯を作って、棘を起こす。


一緒にご飯を食べて、そのまま棘を保育園に送り届けて、学校に行く。




いつの間にか習慣になったいつもと変わらない日。




棘は、口元を隠すような格好をさせて保育園に通わせている。


預けられるような親戚や友達が僕にはもういないからだ。


一応、呪言を使ってしまっても大丈夫なように、服の内側に呪符を貼っているのだが、
僕の作ったものなので、棘の強力な呪言を抑えるのはもう難しくなってきている。




「おはよう御座います」


教室に入ると生徒達はゲッと表情を曇らせる。
が、挑戦的な表情でこちらの動向を伺っている。


今日こそ殺されるかもしれない。


「〜、それでは『読み聞かせ』の授業を始めます。」


今日の連絡をし終え、早速授業に入ろうとしたその時、



「狗巻、」


教室の扉が開き、焦った様な夜蛾先生が入ってくる。


「棘が保育園でトラブルを起こしたらしい」


ドキリとした。
まさか、呪言か…?

それならば一刻も早く駆けつけなければならない。

棘は無事なのか、誰かに被害を与えたのか?


心配事ばかり頭に浮かんできて手が震える。


「今日は自習だ。」

だからお前は早く行ってやれ、と夜蛾先生が僕の背中をグイッと押す。


「ッありがとうございます…!」


何が何やら分かっていない生徒達に、息子の危機ですッ、とだけ伝え走って教室を飛び出す。

え、先生息子いんの?等と疑問が聞こえるが後回しだ。



無事でいてくれ……ッ!

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nanox(プロフ) - 三毛猫さん» コメントありがとうございます。申し訳ありません!編集の時に間違えて全体公開してしまってまして……もう外したので大丈夫だと思います!わざわざありがとうございます!嬉しいです。 (2021年4月17日 3時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。いつも楽しく読ませて頂いています。棘君と主人公君とのほのぼのとした日常がとても癒されます…宜しければ続編の保護パスワードを教えて下さい。このご時世の中ですがお体に気を付け下さい。いつも素敵な小説をありがとう御座います。 (2021年4月16日 23時) (レス) id: d0bea6ab41 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - EVENINGさん» コメントありがとうございます。実はマフラーの色は作者が優柔不断すぎて未だに決められていないんです…。青や黒など落ち着いた色を普段使いしてそうなイメージですね。季節や気分でも変えると思います。曖昧ですいません… (2021年3月26日 22時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
EVENING - 下のコメント間違えましたすみません。マフラーの色何色がいいですか?これからも頑張ってください。 (2021年3月26日 22時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)
EVENING - あの、マフラーの色は何色ですか? (2021年3月26日 22時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nanox | 作成日時:2021年2月28日 23時

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