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39話 ページ43

A視点



兄さんが別れたい、組織も抜けたい、という事を伝えると、女は驚くほど簡単に了承した。



唯一女が求めてきたのは、最後に家族三人で過ごさせほしいという願いを叶える事だけだった。



「すまん!うちで一泊する事になった」


早速、明日うちでお泊りするようだ。




__あの女が何か企んでるかも知れない…



「心配だから、うちに居ていい?」

「全然いいけど…心配しすぎだって!」



まあ、あまり近くの部屋には居るなよ…!とニヤニヤしている兄さんは放っておこう。






「棘に変なもの食べさせたら駄目だからね」
「後、遊んでる時に目離すのも駄目」
「おむつとかもちゃんと…」


「分かったよ!」
「分かった、もう大丈夫だから!お前は今日は『休め』!」



ほらほら、と兄さんに背中を押される。


__くっそ、兄さんの呪言強いんだって…

頭を守っていても休みたくなる。



これまで1日たりとも棘と離れたことがなかったので、凄く心配だ。

大丈夫、兄さんだし、と思っていても矢張り不安になる。


兄さんに抱っこされている棘は「まま…」と涙目で、今にも泣き出しそうだ。


「大丈夫、1日だけだから」

「まま、ないない…?」

「居るよ。何かあったら直ぐに飛んできて兄さんを殴るから」

「え、俺!?」


兄さんの事は放っておいて、棘の頭を撫でるが、棘は泣き出してしまった。


「じゃあ、僕行くから。」

「今!?棘はどうするんだよ!」

「今行かないともう行けないでしょ」



「だからどうにかしてよ、お父さん。」



僕がそう言うと、分かった…分かった!とやる気に満ち溢れて棘をあやし始めた。


__これじゃまだ泣き止まないな…


棘の大きな泣き声に先が思いやられる。



「はぁ。あ、兄さん歯磨きとかも…」

「もう良いって!」


遂に僕は追い出された。

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nanox(プロフ) - 三毛猫さん» コメントありがとうございます。申し訳ありません!編集の時に間違えて全体公開してしまってまして……もう外したので大丈夫だと思います!わざわざありがとうございます!嬉しいです。 (2021年4月17日 3時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。いつも楽しく読ませて頂いています。棘君と主人公君とのほのぼのとした日常がとても癒されます…宜しければ続編の保護パスワードを教えて下さい。このご時世の中ですがお体に気を付け下さい。いつも素敵な小説をありがとう御座います。 (2021年4月16日 23時) (レス) id: d0bea6ab41 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - EVENINGさん» コメントありがとうございます。実はマフラーの色は作者が優柔不断すぎて未だに決められていないんです…。青や黒など落ち着いた色を普段使いしてそうなイメージですね。季節や気分でも変えると思います。曖昧ですいません… (2021年3月26日 22時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
EVENING - 下のコメント間違えましたすみません。マフラーの色何色がいいですか?これからも頑張ってください。 (2021年3月26日 22時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)
EVENING - あの、マフラーの色は何色ですか? (2021年3月26日 22時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nanox | 作成日時:2021年2月28日 23時

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