25話 ページ29
イラスト載せられました！
是非見てください。
〜〜〜〜〜
五条視点
「俺らが行くから雑魚せんせーは寝てな」
傑の肩を組み、煽るような笑みを添える。
せんせーは何か言いたそうだったが、喋ろうとして声が出ない事に気づき、そこら辺にあった紙とペンで何かを書く。
『僕の注意力が低下していたのが原因なので、僕が行きます。二人に迷惑はかけられません』
痛むのか喉元を抑えながら、しっかりと目線を合わせ、そんな事を伝えてくる。
「先生は過労もあるから動いちゃいけません」
しかし、起き上がろうとした先生を硝子が手で制するので、先生はグッ…と留まる。
こいつ等のせいみたいなもんだし、と硝子は自分の事を棚に上げて俺達を指差している。
__まぁ、たまには労ってやろう。
何時も迷惑をかけている自覚はあった。
傑と喧嘩して教室を半壊したり、
帳を下ろさず呪霊を祓ったり、
一対一を頼みに行ったり……。
さっき先生が眠っていた時、俺達は硝子に招集され話をされた。
__「学校にいる間は私達の世話して、家に帰っても子供の世話して。大変なんだろうね」
普段の先生ならこんな簡単な術式かかんないだろうし。
だから反省しろ、とそういう内容だった。
前に先生が倒れた時、先生は一人にしないで、とそう言った。
あれ以前にも以降にも弱音を吐いたとこは一度も無かった。
俺が先生を助けようなんてそんな大層なことは思わない。
面白い先生だから、何時もみたいに授業をして欲しいだけだ。
それだけ。
「じゃ、行くから」
適当に残穢を辿れば犯人は直ぐ特定できるだろう。
先生を殺せてもいないのだからどうせ低級だ。
俺と傑が出ていこうとした時、グイッと後ろへ引き戻される。
「ちょっ」
掴んでいたのは先生の手だった。
先生は何時もみたいにため息をつくと、サラサラと何かを書いて俺に見せる。
『何かあったら直ぐに連絡してください。大事になりそうだったら帳も下ろすように。』
殴り書きで書かれた先生のメモからは俺達を心配する気持ちが伝わってくる。
「大丈夫、俺達最強だから」
同意を求めるように傑の方を見ると、ああ、と返答がかえってくる。
その言葉を聞くと、先生はまた何かを書き出した。
『たとえ最強であっても、それは心配しない理由にはなりません。』
後、ありがとうございます。
書き終えると疲れてしまったのか、恥ずかしかったのか、そのまま先生は布団を被って寝てしまった。
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nanox(プロフ) - 三毛猫さん» コメントありがとうございます。申し訳ありません！編集の時に間違えて全体公開してしまってまして……もう外したので大丈夫だと思います！わざわざありがとうございます！嬉しいです。 (2021年4月17日 3時) (
レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。いつも楽しく読ませて頂いています。棘君と主人公君とのほのぼのとした日常がとても癒されます…宜しければ続編の保護パスワードを教えて下さい。このご時世の中ですがお体に気を付け下さい。いつも素敵な小説をありがとう御座います。 (2021年4月16日 23時) (レス) id: d0bea6ab41 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - EVENINGさん» コメントありがとうございます。実はマフラーの色は作者が優柔不断すぎて未だに決められていないんです…。青や黒など落ち着いた色を普段使いしてそうなイメージですね。季節や気分でも変えると思います。曖昧ですいません… (2021年3月26日 22時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
EVENING - 下のコメント間違えましたすみません。マフラーの色何色がいいですか？これからも頑張ってください。 (2021年3月26日 22時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)
EVENING - あの、マフラーの色は何色ですか？ (2021年3月26日 22時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanox | 作成日時：2021年2月28日 23時
