20話 ページ23
お気に入り1000人突破ありがとうございます!
数字にこだわる様な小説にしたくないので、あまり気にしてませんでしたが、目に見えて評価して頂けていると分かるとモチベーションがめちゃくちゃ上がりました!
これもひとえに読んでくださる皆様のおかげです。ありがとうございます!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
棘視点
パパなんか嫌いだ。
もう絶対家に帰ってやるもんか!
そう心に決めて子猫を抱きかかえたまま街を歩く。
こんな事になったのはつい数分前。
僕がパンダくんの家から帰っている途中、電柱の下、ダンボール箱の中から
__にゃ、にゃ〜…!
というかすかな声を聞き取った。
「たかな?」
ゆっくりダンボール箱を覗き込むとそこには、弱々しくも懸命に鳴く小さな毛玉が居た。
__子猫だ!
きっと誰かに置いていかれたんだ。それなら、僕が育ててあげよう!と思った僕はその猫を抱き上げ、慎重に家まで連れ帰った。
「駄目だ。」
だと言うのにパパはその一点張りだ。
「棘にはまだ生き物を育てられると思えない。」
僕は仕事と棘で精一杯だ、元いた場所に返してきなさい。
そう冷たく言い放つのだ。
「おかか!こんぶいくらめんたいこ!」
その言葉に腹がたった僕は、そんなことない!本当のパパじゃないくせに!と子猫を抱いたまま、家を飛び出してきたのだ。
でも、どこへ行こう?
そうだ、あの時パパと行った公園なら水飲み場がある!
パパに連れて行ってもらったお魚屋さん、優しそうだったからお魚わけてくれるかも。
ここもパパと通った道だから分かる!右に曲がればコンビニがある。
この路地裏はじゅれいがいっぱいだから入っちゃダメってパパに言われたところだ。
パパが、パパに…パパと……。
気づけばもう薄暗くなる頃。
パパの事を忘れたくて何も考えずに走っていたら辺りは知らないものだらけ。
「…、ッ…グスッ…」
知らない建物、知らない人、知らない音、知らない匂い。
「、ッ……!たかなっ、つな…ッ!!」
心細さについうずくまると抱えていた子猫はにゃーと鳴いて何処かへ走っていってしまった。
「…ッ、グスッ…ッ…グスッ、」
誰かに聞かれないように声を押し殺して泣く。
どうしようもなくなっていたその時、
「アソぼ!あソボ!」
「ッ…!」
じゅれいだ!!
__「棘はまだターゲットが絞れないから人がいる所で呪言は使うな」
確かパパはそう言っていた。
ここは人通りが多い。どうしよう…
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nanox(プロフ) - 三毛猫さん» コメントありがとうございます。申し訳ありません!編集の時に間違えて全体公開してしまってまして……もう外したので大丈夫だと思います!わざわざありがとうございます!嬉しいです。 (2021年4月17日 3時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。いつも楽しく読ませて頂いています。棘君と主人公君とのほのぼのとした日常がとても癒されます…宜しければ続編の保護パスワードを教えて下さい。このご時世の中ですがお体に気を付け下さい。いつも素敵な小説をありがとう御座います。 (2021年4月16日 23時) (レス) id: d0bea6ab41 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - EVENINGさん» コメントありがとうございます。実はマフラーの色は作者が優柔不断すぎて未だに決められていないんです…。青や黒など落ち着いた色を普段使いしてそうなイメージですね。季節や気分でも変えると思います。曖昧ですいません… (2021年3月26日 22時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
EVENING - 下のコメント間違えましたすみません。マフラーの色何色がいいですか?これからも頑張ってください。 (2021年3月26日 22時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)
EVENING - あの、マフラーの色は何色ですか? (2021年3月26日 22時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanox | 作成日時:2021年2月28日 23時