18話 ページ21
_相手が先生に術式を使わなかったのはなんで？
A.直ぐに出てくると言っていた五条を出てこさせなかったことや、それに劣らないくらい強い夏油、最強のヒーラー家入も夢に囚えていたことから、限界だったから。
実際、先生が勘の良いガキだったのか、先生が勘の悪いガキで一切警戒していなかったのかはご想像にお任せしますが、運良く切り抜けられました。
わかりにくくてすいません…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五条視点
目が覚めると俺達は何故か床に転がっていた。
辺りを見渡すと、俺と同じタイミングで起きたのか、同様に困惑している二人。
硝子には先生のジャケットが掛けられていた。
__確か教室に入った途端、急に眠気が襲ってきて…
何か変な夢を見た気がする。
今日倒した呪詛師が出てきて、一緒に遊ぼう、と手を掴まれる。
出て行こうとするとまだもっと、と駄々をこねられる。
そんな変な夢。
時計を見ると、もうとっくに授業が始まっている時間。
「せんせーは？」
二人は分からない、といった様に首を傾げる。
「もしかしたら、何かあったのかもしれない」
3人揃って同じ時に眠気が襲ってきて、同じ時に目覚めるなんて不自然だ、と傑。
「私、夢に今日の呪詛師出てきたんだよね」
いやーキモかったわ、と硝子はマイペースに話す。
「は？それ俺もなんだけど」と言うと「私もだよ」と傑も言う。
やっぱ何かあっただろ…と3人で考えていると、突然、教室の扉が開く。
「すまん、家入。今すぐ来てくれるか?」
夜蛾先生が教室に入ってきて、硝子を見つけるとそう言った。
外も妙に騒がしい気がする。
「私達もついて行っていいですか？」
と傑が言うので、便乗することにした。
ついて行くとそこは保健室で、清潔なベッドの上に血まみれの先生が横たわっていた。
「ボロボロじゃん」
硝子の治療が終わり、夜蛾先生に事の次第を説明してもらって、何となく話は掴めた。
つまり、俺達が呑気に寝ている間、先生は一人で戦っていたのだ。
こんなに最強と言われているのに、豪語しているのに、いざとなったら何も出来なかった。
__クソｯ！
ｷﾞﾘｯと歯軋りをし、拳を強く握りしめていると、温かい何かがあたった。
「みなさん……無事だったんですね。」
先生の手だった。
よかった…本当に良かった……と今にも泣いてしまいそうな顔で俺達3人を確認すると、そう何度も繰り返す。
救われたのは俺らなのに、先生が一番救われた様な表情をしていた。
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nanox(プロフ) - 三毛猫さん» コメントありがとうございます。申し訳ありません！編集の時に間違えて全体公開してしまってまして……もう外したので大丈夫だと思います！わざわざありがとうございます！嬉しいです。 (2021年4月17日 3時) (
レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。いつも楽しく読ませて頂いています。棘君と主人公君とのほのぼのとした日常がとても癒されます…宜しければ続編の保護パスワードを教えて下さい。このご時世の中ですがお体に気を付け下さい。いつも素敵な小説をありがとう御座います。 (2021年4月16日 23時) (レス) id: d0bea6ab41 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - EVENINGさん» コメントありがとうございます。実はマフラーの色は作者が優柔不断すぎて未だに決められていないんです…。青や黒など落ち着いた色を普段使いしてそうなイメージですね。季節や気分でも変えると思います。曖昧ですいません… (2021年3月26日 22時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
EVENING - 下のコメント間違えましたすみません。マフラーの色何色がいいですか？これからも頑張ってください。 (2021年3月26日 22時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)
EVENING - あの、マフラーの色は何色ですか？ (2021年3月26日 22時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanox | 作成日時：2021年2月28日 23時
