雪 の 奇 跡 〜好きだよ。と伝えたい〜３

番外編 ページ50

カチカチカチカチ…




楽屋に秒針の音だけが響く。





深「ｱﾞｱﾞｱﾞ〜」

岩「落ち着け。」

深「まだかな？なぁ？！まだかな？！」

岩「知らねぇーよ。連絡来るんだろ。」

深「そうだけどさ〜ｱﾞ〜俺なんで今日オフじゃねぇんだよ。」





そんな俺らの会話も見ているほかのメンバー。




渡「なにあれ？」

阿「今日予定日らしいよ。」

佐「あぁ！2人目？」

宮「結局どっちなの？男？女？」

岩「産まれるまで知りたくないって言って聞かなかったらしいよ(笑)」




深「あぁ〜落ち着かねぇ!!!」



そんな俺をみて笑うメンバー。





もう好きに言ってくれ。

今の俺に反論する余裕なんてない。




その時ー…




ﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞｰ…




テーブルの上の携帯が震えた。






深「!!!……もしもし!!!」

A母「あ、辰哉くん？」

深「はい！！」

A母「産まれたわよ。」

深「ほんとすか？！？！」

A母「おめでとう。女の子よ。」




Aのお母さんのその言葉に感動しすぎて言葉が何もでない。



深「…………」

A母「辰哉くん？」

深「……あ、え、ああああ！！もう本当にありがとうございます。」

A母「ありがとうはAに言ってあげて。A頑張ったから。」




そう言って 仕事が終わり次第病院に行くと伝え電話を切った。




深「よっしゃああああ!!!」

岩「おめでとう。ふっか。」

渡「どっちだって？」

深「女の子だって〜♪♪」

佐「ふっかに似なきゃいーね(笑)」

深「Aそっくりの可愛い女の子に決まってんだろ！！」

阿「既に親ばか(笑)」

深「舘さん！今日早退…」

宮「できるはずないだろ。」




みんなはそう言いながらも笑顔で俺を見てくれていた。








A。

本当にありがとう。




俺の奥さんになってくれて

２人のママになってくれて

本当にありがとう。





次は俺の番。

宝物をたくさんくれたAに

辰輝に…新しい家族に…

幸せの雪を沢山降らしてやるからな。




end,

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