はじめまして。 (ページ5)

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おはようページ5

「おはよう！Aちゃん！」

「レトくん、おはよう！」

あれから約1ヶ月。キヨくんとはもちろん、そのお友達のレトくんとも仲良くなれた。

「朝練お疲れ様やで〜」

そう。吹奏楽部の朝練のあと。トラックを走って基礎練をして。最早ルーティンになっているけれど、朝早く起きるのはいまだにつらい。

「ありがとう！ところで、キヨくん今日遅いね」

「せやな〜、朝練長引いてるんかな」

ガラガラッと引き戸の開く音。

「おはよう！！！」

キヨくんだ。

「お！噂をすれば！！」

「え、なに？俺の話してたの？2人で」

「うん。キヨくん今日遅いねって話してたの」

「せやせや、キヨくんなんかあったんか？」

「あ〜、うん。まあちょっとな」

「ふーん？」

はぐらかすように答えられ、レトくんは納得がいかないみたいだ。隠したいことなのかな？それなら深入りしてはいけない気がする。

「なあ、A。1時限数学だろ？教科書忘れたから見せてください！」

「あ、うん！いいよ〜」

「ありがとう！」

「今日も仲ええな〜」

後ろでクスクス笑っているレトくん。

ねえ、キヨくん。耳がほんのり赤らんで見えるのはなんで？