たからもの。〔 桃 〕

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待ち合わせの駅に行けば


すでに改札にいる小瀧くん





浴衣では.....ありませんでした。





『...こんばんは。』


「おん、ええなぁ浴衣」




その言葉だけでも嬉しくなってしまう




『流ママにやってもらった、本当は来るまで黙ってたのに流星がインスタなんかにあげるからバレた』


「そうやったんか(笑)アホやな〜流星」




本当にもっと言ってくれ




「でも、可愛いで？似合ってるよ」




またそうやって...



周りを見たら手を繋いでるカップルが沢山





「俺らも行こうか」





そう言って歩き出す




まぁ手は繋いでないですけど...





『なに食べる？』


「せやなぁ〜やっぱりたこ焼きやろ〜」


『私、あのチーズのやつ食べたい！』




沢山食べよな(笑)って笑ってるけど



私食い時張りすぎてる...？




会場は大きいくて広いから


そんなに人混みなわけでもない


だからやっぱり手は繋がないわけで


こんな下心ばっかりなわけで...




「あ、チーズあったで」


『本当だ〜！食べよー！』



並んでお財布を出したら、俺買うで？


って言ってくれた、でも




『自分が食べたいものは自分で買います(笑)』


「はい(笑)」




そう言って2人で笑いあって



私の買ったチーズを小瀧くんにも分けて



小瀧くんもたこ焼きをくれて



お祭りも終わりが近づいていた。







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