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早く言え と言わんばかりの顔で目が合う




『誘ってきました』

望「返事は?」

『オッケーでした』




その時のことをふと思い出して自然とにやける

あの時、しげの耳赤かったのは気のせいではない、、、はず

神山くんのところに戻ったしげが嬉しそうだったのも

全部全部見間違いじゃなければいいのに





望「にやにやすんな、アホ」

「いたっ」

望「痛ないやろ!」







その日の放課後は時間が過ぎるのが早く感じた

片づけをして望と下駄箱に向かう




「 小瀧くん、たまには一緒に帰ろ? 」

望「俺、新政と帰るから、ごめんなー」




いつものように適当にあしらって先を歩く望の後を追う

こんなに適当なのに好かれてるのが謎すぎる




『ねぇ、たまには他の子と一緒に帰れば?』

望「何で」

『何でって、、ほら、望だって彼女つくったりさ?』

望「別に、いらんし」

『いらんって、、』





電車のホームで望の隣に立つ

そういえば望に彼女がいた時を知らない





『望は好きな人とかいないの?』





その質問にため息をついて笑った





望「なんなん?その質問(笑)」

『だって聞いたことないもん、望のそういう話』

望「どやろなー」





時刻通りにきた電車に乗り込み

今日やるバラエティー番組の話や藤井くんの話をしてくる

電車を降りたら望とは途中で分かれる






望「俺が彼女作ったらお前ひとりやで?」





不意にさっきの話をする望




『別に、、ひとりなんて慣れてるし(笑)』








あーそう 自分の家路へ歩く望に変なのなんて呟けば

俺はさ と言って足を止めた









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望「新政のことずっと好きやから彼女なんていらんねん」









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そう言う望の背中は ごめん と言った

あの日のように切なそうだった









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作者名:のん | 作成日時:2018年5月15日 18時

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