▽ 41 ページ42
.
早く言え と言わんばかりの顔で目が合う
『誘ってきました』
望「返事は?」
『オッケーでした』
その時のことをふと思い出して自然とにやける
あの時、しげの耳赤かったのは気のせいではない、、、はず
神山くんのところに戻ったしげが嬉しそうだったのも
全部全部見間違いじゃなければいいのに
望「にやにやすんな、アホ」
「いたっ」
望「痛ないやろ!」
その日の放課後は時間が過ぎるのが早く感じた
片づけをして望と下駄箱に向かう
「 小瀧くん、たまには一緒に帰ろ? 」
望「俺、新政と帰るから、ごめんなー」
いつものように適当にあしらって先を歩く望の後を追う
こんなに適当なのに好かれてるのが謎すぎる
『ねぇ、たまには他の子と一緒に帰れば?』
望「何で」
『何でって、、ほら、望だって彼女つくったりさ?』
望「別に、いらんし」
『いらんって、、』
電車のホームで望の隣に立つ
そういえば望に彼女がいた時を知らない
『望は好きな人とかいないの?』
その質問にため息をついて笑った
望「なんなん?その質問(笑)」
『だって聞いたことないもん、望のそういう話』
望「どやろなー」
時刻通りにきた電車に乗り込み
今日やるバラエティー番組の話や藤井くんの話をしてくる
電車を降りたら望とは途中で分かれる
望「俺が彼女作ったらお前ひとりやで?」
不意にさっきの話をする望
『別に、、ひとりなんて慣れてるし(笑)』
あーそう 自分の家路へ歩く望に変なのなんて呟けば
俺はさ と言って足を止めた
.
望「新政のことずっと好きやから彼女なんていらんねん」
.
そう言う望の背中は ごめん と言った
あの日のように切なそうだった
.
271人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のん | 作成日時:2018年5月15日 18時