きっと偶然じゃない。〔赤〕 (ページ27)

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架空のいもしない人物に置き換えて

結局相談してしまった

しげへの一目惚れから今までの話を

淳「Aちゃんにもそんな人おってんな～」

『どういう意味ですか？』

淳「そのまんまの意味やろ」

そうやって私のことを馬鹿にしてくる

今度はわたしから2人の恋バナを聞く

『お2人は居ないんですか？彼女さん』

そういう時一瞬にしてふわふわな笑顔になって

ちょっと照れくさそうな濱ちゃん先輩がいる

濱「俺はおるよ、他校やけどな」

『へぇ、どんな人何ですか？』

濱「めっちゃしっかりしとるけど、笑った顔がクシャーってなって何よりご飯が上手いねん！」

そんな彼女さん自慢をデレッデレ顔で話してくる

でなでなー！って淳太先輩もすこし呆れ顔

『淳太先輩は？』

淳「俺もおるで、まあ片思いやけど(笑)」

『そうなんですか、一緒ですね』

一緒ちゃうよってポソっと言葉をこぼした

淳太先輩がベンチを立ってフェンスに寄りかかった

淳「その子にも好きな奴おんねん」

なんだよ、一緒じゃんって心で文句を言った

淳「好きやから付き合いたいし、好きって言いたい。一緒に帰りたいし制服デートもしたい」

自分の理想を語る淳太先輩と

惚気顔で彼女さんの話をする濱ちゃん先輩

私は恋バナをする相手を間違えたのだろうか

淳「だから俺は好きって言うで、例えAちゃんがしげを好きでもな」

『、、、、、、、は？』

人間って本当に驚くと声が出ないなんて聞いた事があるけど

本当だったんだと思うほど声が出ないし思考回路が回らない

フェンスから歩いてくる淳太先輩は

私の目の前に立って目線を合わせてきた

淳「やから俺は、Aちゃんがすき」

帰るで、濱ちゃんってあたふたしてる濱ちゃん先輩を連れて

屋上を出て行ってしまった2人

『淳太先輩が？私を？』

止まりかけてる思考回路をふんだんに回して

次の授業に向かったけど、望に

顔赤いで？なんて言われたのは言うまでもない

だって好きだと言われたのは初めてだった

でもその初めてはしげではなかった

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